ひとつの場所をはじめました。

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神倉書斎 [Kamikura-Hideaway] 
(かみくらしょさい、英語名:カミクラハイダウェイ)という場所を、新しくオープンしました。留守番役として、運営していきます。
名前のままなんですが、書斎であり、隠れ家、です。ハイダウェイ という響きが結構気に入っています。

この場所は、オーナーから依頼を受け、たくさんの方と一緒につくったのですが、関わった方すべてが'共同製作者'です。
プロフェッショナルのお仕事として、DIYで、あるいはクラファンでetc様々な形で関わっていただきました。
本当にありがとうございます。オープンめっちゃ遅くなってしまってごめんなさい!

建物としては、築50年を過ぎた、昭和な感じの小さな2階建てのお家です。
もし、何も知らずに前を通ったら、特に気に留めずに通り過ぎてしまうタイプのお家かもしれないです。でもそういうところも良いなと思います。隠れ家なので、目立ってはいけない。

改修にあたっては、オーナーからも頼まれ、建物がこれまで刻んできた時間も生かしたい、という思いがありました。
せっかく古い建物を使うのに、何もかも新しく上塗りしてしまったら、なんかもったいなくありませんか? その建物を建てようと思った人がいて、設計した人がいて、建てた人がいて、そこに住んだ人がいて、そこにお客さんとして訪ねた人がいて、ペンキを何回も重ねて塗られてきた跡があって、日に焼けて赤っぽい色になった柱があって。。。たとえ自分がすべてを知らなくても、そこには確かに、何十年という積み重なってきた時間があるんですよね。

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そんなことをぼくが思っていたからかどうかは分かりませんが、この場所は、『ストーリーを語る家』という顔を持つことになりました。
ひとりの岩石学者が滞在した場所として、建物内には、ストーリーのかけらがちりばめられています。

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携わった自分で言うのも変かもしれないのですが、もし自分が旅先で見つけたとしたら、『絶対行ってみたい!』場所です。
だって「ストーリーを語る家」というようなところに行ったことがないので。もう気になってしょうがなくて行きます(笑)


同じような気持ちになってもらえる方に、訪ねて来てもらえるように2つ機能があります。

1つは、宿です。定員5名の、1棟貸切の宿として、このお家に宿泊してもらうことができます。
ゆっくり時間を過ごしてもらえたら嬉しいなという思いがあって、料金も1泊でも2泊でも、同じにしてしまいました。

2つ目の機能は、「シェア書斎」です。会員制で、読書をしたり、お仕事をしたり、あるいは隠れて昼寝をしたり・・・に使っていただければと思っています。

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ここをつくりながら、自分は、小さくてもいいから、あまりないような、尖った場所だったりモノだったりコトだったりを生むのが楽しいんだろうなと改めて感じていました。
「小さくても善いものを」という好きな言葉があって、これに近い感覚かもしれません。
沢山の人にとって善いものができれば良いと思うのですが、少なくとも、まずは自分にとって善いと思えるもの ができて良かったと思っています。

なんとも自己満足感あふれる文章になってしまいましたが、とにかく、
できたー!オープンしました~!ということがお伝えしたかったということです。
良かったら、遊びにきてください^^

https://www.kamikura-hideaway.art/

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photos by Takashi Iwakura

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