見出し画像

創業計画書ってどう書くの?②

前回の続きですね。
今回も長くなりそうなので作った資料は次回公開しますね、マジで何枚も無いので出し惜しみするほどのもんでもないんですが…。

必要な資金とその調達方法

ここからが一番時間をかけてるんじゃないでしょうか。

全体的にどれくらいかかるですが、実際にかかった金額はちゃんとお店が出来てから発表として、初めに考えていた金額は

機材500万
内装300万
物件取得費100万
初期原材料30万
販売資材+厨房道具70万
運転資金200万

の総額1200万円って感じでした。

そして今回自己資金は400万年円です。

そうなると借り入れは800万円ですね。

借り入れは全額を日本政策金融公庫から考えてました。

商工会議所に相談に行く前は相場として自己資金の倍までしか借りる事は難しい、と聞いていました。

しかし話を聞いてみると幾分緩和されてるみたいで、借りる額の30%程自己資金があれば可能性はあるみたいです。

事業の見通し(月平均)

これがお店を出してからちゃんと売り上げを立てて回せるか、ですね。

僕の場合は最初は個人事業主なので保険料や年金などは含みません。給料をもらうというより売り上げから残った利益が使えるお金ですね。

まずパンの製法が2日かかる製法なので週に休みを2日取らないと休みが取れません。1日は仕込み日です。

なので平日2日間休むとして平日3日間と土日が営業日です。

パターン①として平日6万円土日12万円で

6万×3日×4週=72万
12万×2日×4週=96万
72+96=168万円

これが1ヶ月の売り上げです。

少ないと思いました?それともここまで上手く売れるの?と思われてるでしょうか?

あくまで自分の今までの働いてきた店舗などの経験から出してるのでどうなるかはやってみないと分かりません。土日が伸びないかもしれないし、平日がもっと行くかもしれない。

ただ目安を出さないと計画が立てられないのでこれで進めます。

後は他のパターンで

パターン②平日7万土日14万  月196万

パターン③平日8万土日16万  月224万

パターン④平日5万土日10万  月140万

の全4パターン考えました。

画像1

月にかかる経費

まず原価30%として        50.4万円
人件費(自分以外)   23.6万円
車の維持費(地方は必須)   2.5万円
駐車場        1.3万円
会計士(どちらでもですが僕はやってもらう予定です)      2万円
包材(販売用)    4万円
電話+ネット      1万円
水道、ガス、電気      6万円
ゴミ処理        1万円
雑費         1万円
利息(仮)   2.5万円
家賃         11.3万円

トータル106.6万円です。
後は返済ですね。

168万円-106.6万円=61.4万円

ここから返済を仮に月15万とすると

61.4万円−15万円=46.4万円です。

仮にに一年通してだと46.4×12=556.8万円

他にも足元のマットのレンタルだったりセコムとか頼めば経費は膨らんでいきます。突発的な機械の故障でもあれば修理費で数万〜十数万飛んできます。

556.8万円全部が給料になるかというと一年に一度消費税を収めなければいけません。

まぁ正確な数字ではないですが100万近く持ってかれます。

そして所得税も持ってかれます。数十万単位です。

もちろん経費で使えたりする費用もありますが、どうでしょうか?この辺がある程度リアルな数字じゃないかと思います。

画像2

飲食業を開業する意味

メッチャ大変な思いと1000万前後の借金しても、この位の売り上げだとこの位の年収で終わってしまいます。

売り上げが上がれば何倍も行く時もありますし、もっと売り上げが行かない場合もあります。

生半可な気持ちで挑むには中々のハードルだと思います。

飲食店は開業3年で7割が潰れて10年持つのは1割だそうです。

そこに向かって行く僕は側から見たらただの馬鹿でしょうか?

雇われで働いてれば売り上げが下がっても給料が無くなる事はありません。

ただ責任を負う代わりに企画から販売まで一貫して自分の思う通りに出来る醍醐味や、矛盾や忖度のない、自分がストレスフリーな経営をする事が出来ます。


これしかやってないので何とも言えませんが、人が必ずする「食べる」という行為を生業にする楽しみや生きがいは感じてきたつもりです。


「たった一度の人生、悔いのないように生きたい。」


言葉にすると簡単ですが体現するのは容易ではありません。

店を出す、という選択は今まで仕事をしてきて色々なジレンマを感じてきた中で「後悔」しない為の絶対的な1つでした。

家族と揉める事もありました、一度や二度ではありません。

それでも諦める事をしなかったのは尊敬する諸先輩達の背中を見せてもらったからじゃないでしょうか。

仕事に対する意識や行動を見て「カッコいい」と思わせてくれた。カッコ悪い大人が多い世の中で、こうなりたいと思わせてくれた方々に出会えたのはとても幸運でした。

それを見てきたから、まだまだ薄っぺらい「信念」ですが、背負ってお店をやる覚悟が出来たんだと思います。


お店をやる理由は様々ですが皆さん人生を賭けてると思います。

もしあなたの周りに素敵なお店が一件でもあるのなら、大切に使ってあげて下さい。

そんなお店ならきっとあなたの想いに応えてくれると思います。

そんな輪が広がれば、きっと世の中は今よりも少し温かい世界になると思います。

読んで頂いて感謝です!いつもスキ励みにしてます^ ^ Facebook→ casse-tête (カステット) Instagram→ @casse_tete_kisarazu Twitter→@casse_tetechiba