見出し画像

緊急オペ

心筋梗塞日記その3

救急車で病院に到着。
そして病院内に運ばれて行くと、そこには既に10人ほどの病院関係者の方たちが待ち受けていました。
服を脱いで色々と検査。すぐに尿管のカテーテルをされた気がします。
この時点でかなり苦しくて意識も失おうと思えば失えそうだったのですが、意識を失うともう戻ってこれない気がして怖かったので気を張って起きていました。
(看護師さんには眠ってしまってもいいよと言われた気がしましたが)
ただ、まだ痛みはなかったです。

やがてオペルームへ。
オペ中もずっと意識はありました。左足の脚の付け根からカテーテルを大動脈にされました。
「分かりました!心筋梗塞です!これから血流を戻す処置をおこないます!」
って言われたのも覚えています。
そしてその処置中あたりから心臓が痛くなりはじめました。痛みを訴えてると「モルヒネ追加」といった声も聞こえてきました。
意識はわりとしっかりあった気がして、
「これは半々くらいで死にそうかな……」
って思っていました。ただ不思議と恐怖はなかったです。単に意識がもうろうとしてたからなのかなと思いますが。
死ぬかもしれないからと今までの人生を振り返ったりしていました。

こんな感じでもうろうとはしつつも意識は失うことはなく、痛みや苦しみも徐々にひいて、やがて手術が終わりました。
30分くらいだったのか、1時間くらいだったのか、あるいはもっと長かったのか、覚えていないです。
「成功しましたよ」と言われてオペ室の外に運ばれた時にはほぼ痛みも息苦しさもなく、元気とは言わないですが結構楽でした。
「数時間はベッドの上で絶対安静です。微動だにしちゃだめです」って言われて、それ辛そうだなぁって思いながらボケ―っとしていました。

ICUに運ばれてしばらくしてから先生から状況を教えてもらいました。
心臓の三本ある太い動脈の一つが血栓(血の塊)によってふさがれて完全に血流が止まっていたので、この血流を復活する処置をしたとのことでした。
該当箇所に金属のステントを埋め込んで血管を太くし、血が流れるようにしたとのこと。
ただその血栓自体は残っていて、これは今から薬で溶かすとのことでした(取り除いたりはできないのですね)
2日後にその血栓がちゃんと溶けているか改めてオペで確認するとのことでした。

急性心筋梗塞を発症すると2-3割は亡くなってしまうらしいのですが、おそらく処置が早かったので運よく助かったのかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?