日記。8月7日〜8月13日。

8月7日
牧場で施工。飼料の匂い。あぁ、北海道だな。

8月8日
朝から雨。こんな雨でもやるんかいと思いながら、現場へ向かう。
少し作業をするも、舗装はできないと判断し切り上げる。
事務仕事も特にないなか、ぼんやりと過ごす。
多分、この頃から胸騒ぎはあったんだと、今となってはそう思う。

8月9日
唯一の女性社員の先輩と移動し、お盆前の安全大会参加。
ボーリングって難しい。それに、メンツも選ぶ。
夜、年上の友人と遊ぶ。
「実家に帰りたくないんですよぉ、なんか、胸騒ぎがして。」
ここでようやく言葉にしたんだっけな。

8月10日
空港はお盆前の静けさか。まだラッシュ味を感じず、大人しく成田へ向かった。
新鎌ヶ谷は暑かった。路上喫煙禁止の文字がやけに大きく見えて、そのくせ、影なんてあったもんじゃない。このままでは溶けてしまうよ、なんて。
母お得意の「ちょっと遅れます。」てなことで、30分ほど新鎌ヶ谷で待つ。
家に帰ってしばらくして、胸騒ぎの要因がわかった。

ばあちゃん、末期の癌だった。これから抗がん剤治療だという矢先、脳梗塞になったという。入院中の脳梗塞であったことは、幸いだったと思う。第一発見者がプロだったから。
7月は夢庵で元気に食事をしていた人が、2週間足らずで話すらもできなくなってしまうんだ。
私は、栄枯盛衰、盛者必衰が好きだと言っているし、思っている。
まさか身内がその輪廻の最中であるというのが辛かった。
そしてこの、栄枯盛衰、盛者必衰は、人にさえ当てはまることを知った。
好きなものに苦しめられ、考えさせられるのである。
なんて私らしい。

8月11日
実家に帰ってこなきゃよかった、と、思う反面、実家に帰らなきゃ母は何も言わず、「結果」だけを私に言う気だったのかと考えるとゾッとしたよ。

8月12日
近所の工事道具屋まで散歩。レディースのSサイズの革手袋を発見。
よそを探してもここまで小さいものはないからラッキー。
ふーん、現場系女子ってブランドね。メモメモ。

8月13日
新宿で従兄弟と待ち合わせて遊ぶ。妹と従兄弟がそっくし。
吉幾三レベルのど田舎から、都内へ引っ越してきた。
人の中を縫って歩くところからだな。


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