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220903 青春18きっぷで1500km大移動⑨(津→名古屋:ひのとり乗車記)

 ついに、明後日から北海道一周大旅行が敢行されます。明日は羽田空港でシミュレーターをやり、蒲田に一泊して5日の朝に羽田空港から新千歳空港へ飛び立つ予定です。「予定を書いて大丈夫なのか?」と心配する人もいるかもしれませんが、どうせこの記事がアップロードされるのは5日を過ぎてからなので特に問題ないでしょう。ぼくのTwitterは旅行の道中がほぼリアルタイムで記録されているのでローカル線だと居場所が完全に特定されますが、まあぼくがどこにいるか知っても危害を加えに来る人はいないでしょう。「お前のnoteは長すぎて読めない!」みたいな人に襲われる可能性が2%くらいはありますが、まあ普通はいないはずです。いや、2%って結構な確率ですね。まあいいや。
 ちょっと前に計算したら7泊分の宿泊費が50000円を超えていましたが、まあそんなもんでしょう。ぼくは「ドミトリー」みたいな名前の相部屋には泊まりたくないので多少は高くつくのです。別に高いと言っても一泊は4桁だし、できるだけコスパのいい宿に安く泊まるように心がけています。今回、ポイントで2000ポイント以上は返ってきているので次回以降の旅行でいいホテルに安く泊まれそうです。ぼくは常にいいホテルに安く泊まるというのを意識していて、那覇のヒューイットリゾートみたいな名前のホテル(じゃらんだとハイクラスということになっている)に一泊7000円くらいで泊まったり、ハイアットリージェンシーに一泊8500円くらいで泊まったり、色々してきました。ハイアットリージェンシーは壁がかなり薄くてほんとに高級ホテルか?って感じでしたが、朝食は今までで一番おいしかったくらいでした。

津の駅前を散策する

 さて、前回は特急ひのとりに乗ったことを記事にすると宣言しましたが、津で祭りに参加したことを忘れていたのでその話からしたいと思います。ひのとりには編成の両端に「プレミアムカー」なるファーストクラスのような車両が連結されているのですが、この時のぼくはこのプレミアムカーに乗ろうとしていました。すぐに発車する列車もあったのですが、先頭車両に空きがあるのが一時間後の列車だったのでそれに乗ることにして駅前を散歩します。一応三重県の県庁所在地ではありますが駅前は「え?」というくらいに何もありません。いや、別に何もないことはないのですが「県庁所在地」という名前から連想される駅前の3分の1くらいの規模感です。
 駅前に神社があったのでとりあえずそこに行ってみることにしました。本当に「何もない」駅前というのは糠南とか雄信内(おのっぷない)とかそういうところなのであってさすがに県庁所在地の駅前に本当に何もないということはありません。なお、雄信内は駅名だと「おのっぷない」、地名だと「おのぶない」のようです。はい、テストには出ません。
 神社に向かっていくと何やら祭りをやっているようでその帰りらしき子どもたちがたくさん歩いていました。いかにも田舎の子といった感じの、健康的に日焼けした子たちです。ぼくが普段接する子どもは中学受験が半年後に迫った小学6年生なのであまり日焼けしていないというか日焼けされていると困るのですが、どちらが健康的かと言われると微妙な気がします。将来のことまで含めて考えれば受験生の方が健全(なすべきことをなしている)と言えるでしょう。小学生の1年分の遊びなんて中学校に入ってからでもいくらでも取り戻せるわけですから、一年くらいは勉強に精を出す方が良いというものです。

提灯がたくさん。

 日焼けと言えばぼくは高校2年生の夏休みに部活をサボって毎週横須賀で釣りをしていましたが、たまに部活に行くと後輩に「先輩部活サボってるのにいつどうやって日焼けしてるんですか?」と言われたことがあります。まさにおっしゃる通りなのであって、部活をサボっていれば日焼けしないように思えますが課外活動の課外活動(?)に力を入れていたぼくは釣りによって日焼けしていたわけです。横須賀のうみかぜ公園に行くと40cmくらいあるようなサバが一日8本くらい釣れて、とても楽しかったですね。去年くらいに久しぶりに行ってみたらイワシにヒラメが食いついてきました。25㎝くらいしかなかったのでリリースしてきましたが、ポテンシャルはある釣り場だと思います。
 さて、別にそんな話はどうでもよくて神社の話でしたね。この神社は第二次世界大戦で兵士として戦って命を落とした人を祀ってある神社だそうで、本殿の横には大戦の資料を集めた資料館が併設されていました。「英霊」とか「御霊」とかいう言葉遣いにはいつになっても慣れませんが、まあいいことにしておきます。そういえば、京都人に「先の大戦」と言うと「応仁の乱のことですか?」と言われるという噂は本当なんでしょうか。それは別にどうだっていいのですが、境内には恨みごとだか穢れを陶器の器に移してそれを石に投げつけて割ることで穢れを一緒に粉砕するというようなアトラクション(?)があったので今度行ったときにはやってみたいと思います。周りが小学生だらけなので、そこで陶器を投げていては色々と収拾がつかないことになりそうというかさすがによろしくないだろうと思い見残しにしてしまいました。まあ、津に行くことなんてこれから先何度もあるでしょうからこれでいいことにしておきます。

ひのとり、登場。

いよいよひのとりに乗車

 いい感じに時間を潰せたので駅に戻ります。書いていて自分でも驚いているのですが、2000字以上を費やしても未だに電車に乗るところに到達していいなかったんですね。券売機で近鉄名古屋までの乗車券を購入し、ついでに駅前でたこ焼きも購入してからホームへ向かいます。しばらくして真っ赤な列車がホームに進入してきました。これまたどうでもいいのですが近鉄のアナウンスは小泉構文で、「まもなく1番線に急行名古屋行きの急行電車が参ります」みたいなことを言っていました。
 ひのとりのシートはしまかぜとほぼ変わらず(一緒ではなかった気がする)、JALの国内線ファーストクラス(旧型)をほぼ真似したみたいなデザインのシートです。ここまで普通列車の硬ーい座席に座っていたのでこの座席は天国のように感じられました。乗り心地はしまかぜの方が良かったような気がしますが、ひのとりだってほとんど揺れることなく走行します。たまにある突き上げはしまかぜの方が丸かったように感じました。遮音性はあまり変わらなかったかなと思います。プレミアムカーでない車両に乗ると結構音がしましたが、床のじゅうたんが音を吸収しているおかげかかなり静かに感じました。
 ひのとりは近鉄が力を入れている特急列車である一方でしまかぜほど力を入れているわけでもないようで、記念乗車証もないしおしぼりもありませんでした。しまかぜに乗った時には伊勢市を出たとたんにアテンダントがやってきて乗車のお礼を述べ、記念乗車証を差し出し、何も食べていないのにおしぼりまで渡してくれましたが、ひのとりではそういうことはないようです。まあ、プレミアムカー以外はただの特急だからそんなものかもしれません。

JALのファーストクラスのような。

 なお、本日の客は最前列はどう見ても鉄オタ、左隣はちょっとギラついた感じの若者カップルでした。男の方はおそらく社長かトレーダーと言ったような雰囲気で、しかしチャラチャラした感じではないので一発当てたというよりは堅実な感じ、女の方はこれまた堅実な感じでオシャレをしつつも無駄遣いはしないような感じとでも言いましょうか。たとえが正しいのか知りませんが与沢夫妻のような感じでした。那覇空港にいたどう見ても夫婦ではないのに夫婦以上に距離の近かった謎のカップルとはだいぶ違いましたね。あのカップルは面白かったのでまた見たいなと思う今日この頃です。
 ひのとりのプレミアムカーはコスパに優れた車両であると思います。いくら払ったかは忘れましたが、確か普通車との差額が1000円くらいだったはずです。1000円と言えばクラスJアップグレード料金と同じですから、+1000円でファーストクラス並みのシートに座れると考えればコスパがいいと言えるでしょう。これからも赤福を食べに行くときには片道は快速みえ、片道は近鉄特急で出かけることにしたいと思います。
 なお、今日の晩ごはんは赤福とかき氷とたこ焼きで済ますというかごまかすことにしました。たこ焼きをプレミアムカーの中で食べようとしたら大変良い、しかしプレミアムカーにふさわしいとは言えない香りが車内に広がりましたが、まあ構わないということにしておきます。どこにも「たこ焼きを食べるべからず」とか書いてあったわけでもありません。書いてあったら怖いか。飛行機の中でサバの押し寿司を食べようとしたら大変なことになったこともありましたが、あの時の換気マックス・オリックスな飛行機と同じように匂いはすぐに消え去りました。しかしこの車両に乗る人にそのようなものを食べる人はあまりいないようです。おそらく名古屋に着いた後に夜景を眺めながらディナーを召し上がっていることでしょう。そういえば、函館のフォーポイントbyシェラトンというホテルでセイコーマートの場所を聞いたら「うちのホテルに泊まるような人が行く店じゃありませんよ?」みたいな顔をしながら場所を教えてくれた(しかもそれが間違っていた)のですが、どうも普段住んでいるエリアと違うところに足を踏み入れると良からぬことが多々起きるようです。

ロゴがかっこいい。

近況報告(ほぼ愚痴)

 ひのとりについて書くことがなくなってしまったので近況を報告しておくと、今は斜里のキャンプ場にいます。部屋にWi-Fiが通ってないし、部屋にバカでかい虫がいるのに殺虫剤を貸してくれないし、バンガローの前にキツネが出るしでさっさとチェックアウトしたいのですがまだ夜の九時半なのであと12時間近くはここで耐えなくてはいけません。別のホテルを予約しなおしてさっさとチェックアウト(もはや逃走)しようとも考えたのですが、この田舎を極めた斜里町にホテルなどあろうはずもなく断念しました。去年の今頃なら斜里の駅前にあるルートインだかドーミーインだかに格安で泊まれたはずですが、観光客が戻ってきてしまったのでビックリするような値段になっているようです。
 今回得られた教訓は、「二度とキャンプ場には泊まらない」でした。もし泊まるなら建物の周りに一晩中、殺虫剤を散布し続ける必要がありそうです。虫は好きですが寝るところに出る虫は明らかに「敵」なのであって滅ぼすべき対象と言えるでしょう。あとでトイレットペーパーでも使って丸ごと潰しておきたいと思います。そういえば、さっき車で探し物をするために電気をつけたら大量の羽アリみたいなのが車内にいることが発覚したので明日以降どうするか考えているのですが、何かいい方法はありますかね?日向に3時間くらい放置しておけば虫が勝手に死んでくれるかなと思うのですがいかがでしょうか。ちなみに北海道を車で走っていると大量の虫を殺害しているようで、フロントリップからボンネットにかけてとんでもないことになっています。何かの虫が砕け散った跡が大量に付着し、ハエがボディパネルの隙間にめり込み、バッタの下半身だけがグリルにぶっ刺さっているというとんでもない状況で、レンタカーなのに自分で洗車しようか迷うほどの汚れ具合。今年の道東はクスサンという巨大な蛾が大発生しているらしく、止別駅前では巨大な蛾が飛び交っているのを目撃しました。あれとはぶつかりたくないですねえ。ちなみにコウモリとぶつかることもあるそうで、そうなったら割りばしで引っこ抜いて捨てるらしいです。
 野生動物ともたくさん遭遇しています。一昨日は積丹岬から札幌の間でキツネを7匹くらい目撃し、その前の日は夢のように大きなエゾシカが3頭くらい悠然と道路を横切っているところを目撃しました。夜の道は動物たちの楽園です。今日は宗谷岬でエゾシカを一頭、あとは道路脇でもう一頭、夜に目だけ見えた謎の生き物(野生動物の目は夜になると光るので、道路脇にいるとすぐわかります。おそらくキツネだと思うんだけどなあ)を目撃。明日は運が良ければ(悪ければ?)野生のヒグマを見られるかもしれません。飼われているクマは登別にあるクマ牧場で見たので、今度は野生のクマを見てみたいものです。

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