見出し画像

新規事業を育てる環境がヤバい

新規事業を始めることになり、やがて半年を迎える、そして一年。時には2年。その事業立ち上げプロジェクトのメンバーを見て、思う他の社員の反応はどうだろうか? メンバーが居ない井戸端で、その事業プロジェクトについてどのようにヒソヒソと呟いているのでしょう?

新規事業の立上げから運営へのプロセスを経験している社員はとても少ない。社員だけではなく日本の社会人と言っても過言ではないと思う。そもそも昔ながらの歴史ある日本企業では、年にいくつも新規事業を立ち上げて新陳代謝を繰り返すことはなかったから。イマドキで言うと孫さんのソフトバンクグループのように、何十何百という事業を立ち上げ、ある時点で取捨選択されて明暗が決まるというような環境の中で経験を積むことは稀だからしょうがなかった。

なので、同じ社員でありながら、最初は「何でも協力するよ」と言ってたのにいつからか井戸端で「あいつら何やってるんだかさっぱり見えてこない」、「もうすぐ1年になるけど1円も売り上げが上がって来ないね」、、、となってくる。

その時にそれを聞いた経験者が、「そうじゃないよ、かくかくしかじか、、、」としっかりサポートしてくれる環境があればいいんだが、「そうそう、もう○○百万円も使ってるらしいよ、、、いつになったら、、、」と負のメッセージを被せてくるようになると社内に大きな溝が出来てしまう。

その点、そういう溝や他の問題に苦労したプロジェクト経験者が居ると、周りの社員へのタイミング良い発信やプロジェクトの現状理解に努める行動が起こせるので心強い。

初めての事業開発でそういう経験者が居ないなら、中途採用するなり、新規事業開発プロジェクトの実務を請け負う専門家を使って、新規事業第1号を経験し、プロジェクト運営ノウハウを学び取って欲しい。最初はその方が結果が出るのも早く、成功確率も高いと思う。

日々のワールドニュースを見ていると、日本企業の事業開発スピードの遅さに変な汗が出てくる今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?