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All the world is a logic(有料版)

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この作品は高いです。著者は読ませる気が無いだけであって、その価値が本物かどうかはわかりません。
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記事一覧

第四話 完全無欠な能力者達

 警視庁長官らの死因は、毒水であることが調査から判明した。自らが自身のコップに毒を盛り服用した。詰まり、自殺、それが調査から得られた結果であった。クーラがもし、盗聴を行っていた場合、それを世に知らしめれば、警察や国家の国民奴隷化計画を牽制することができるだろう。しかし、それは、民心が離れることに繋がってしまう。あの時、盗聴しなくてよかったのではないかと、今になってそう考えるようになってしまっていた

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第五話 獄道沙伊治の策略

 とある学園でのお話しである。容姿、学問、武術、どれをとっても完璧な女性が居た。彼女は才色兼備という四字熟語をほしいままにした。性格も優しく、多くの人々を魅了した。

 ある日のこと、そんな彼女が、司祭になることとなってしまった。司祭とは、女性がなるものではないと当時は考えられていた。最初に司祭となった女性の名を『マリア』と言った。それに続いて二代目を任されたのが『ユリユミ・ルナ・ユリエル』であっ

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第六話 名を呼ばれない者達と

「あ……あぁ………お師匠様……私は、やはり……この剣を………」

 とある草原での出来事であった。綾瀬 真理(あやせ まり)が重度の負傷を負い、岩に凭れかかっているものの背後からの攻撃に身を委ねていた。殺さない程度に殴られているのだろうか。薄れゆく意識の中で昔のことを思い出していた。

「名前………書かなきゃ………」

―――とある居酒屋―――

「この剣でありったけの食料と飲み物を頼む………」

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第七話 探偵の伊万里三姉妹

「最近、低級な犯罪者しかいないな~………退屈だ………」

 照明の消された空間から声が聞こえてくる。その声は美声である。しかし、その内容に関しては、実に傲慢なものでもあった。

「本当にそうですわ………どれも探偵を舐めているような事件ばかり、犯罪者とは、ちょっと自分が優れていると慢心しては痕跡を残して行きますし………」

 同じ空間内で、別の声がした。その声は先程のものと比べると、とても大人びてい

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第九話 最悪の復活と復讐の剣

 何かが成長した。いや、これでは分かりにくいだろうか?

 では、文明が発達したとしよう。

 それも、発達をし続けて極める寸前までの進化を遂げた。

 もう少しで、最高の時代が迎えられる。

 そんな瞬間を迎えたとしよう。

 

 「これ以上の発明はもうないだろう!!」

 そんな時であった。

 一人の男の子がからくり人形を作った。

 そのからくり人形とは、小さなエネルギーではあるが永久機

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第十話 戦乱に咲く五月雨花梨

「こちら国家騎士団少将、クーラ・レル・ルザナギス………敵軍隊を捕捉、総員待機せよ!!」

クーラが機転を利かせて迎撃態勢を整えた。

自身の腹心達ではあるが、クーラの実力を認める者は多かった。

敵軍隊が進撃してくる前に裏世界へと向かったのである。

敵に先手を取られては当然こちらが不利となる。

ならば、打って出るしかあるまい。

『裏世界』に関して情報を掴んでいたのはクーラだけでは無かった。

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第十一話 アルベドの策略

 コインには表があれば裏がある。それは、コインに限った話しではない。何かが作られれば誰しもが表面をみる。

「これはとてもいい車ですね………」

 外見は評価の的になりやすいことは周知の事実であろう。ならば、その内面は評価できるだろうか? 専門家であるのならば、内面の評価は容易い。しかし、素人にはなかなかできたものではない。表面が綺麗なものほど、逆に恐怖心を与えてくれる。こんなにもいいものを貰って

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第十二話 最高の論理と感覚、切り札は切られた

 感覚とは、何も考えず行動を行うものとする。そして、論理とは、物事を考えて答えを出す道筋の事をいう。答え方は何通りも存在するだろう。五月雨 花梨(さみだれ かりん)の感覚が最高のものだとするのならば、獄道 沙伊治(ごくどう さいぢ)の理論も最高であろう。花梨の感覚は銃すらも避けてしまう反射スピード、対して、沙伊治の論理は全ての状況に対し、最善の答えを瞬時に出す。行動の早さなら、花梨の方が当然速いだ

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第十三話 ベルーラの戦術と悪夢の予知夢

 屍 髑髏(しかばね どくろ)率いる裏の軍勢、その矛先は大陸全土へと向けられた。その勢いは激しく、国家騎士団でも対抗することができなかった。市民は巨人の死人(ジャイアント・ゾンビ)に蹂躙され、死体は髑髏の死霊術により、生ける屍(ゾンビ)とされ、永遠の奴隷とされた。そんな中、国が出した命とは、戦線を離脱することであった。それは、国民を見捨て、防衛線を下げると言うことを意味した。この命令に逆らって、忠

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