前の投稿では、
プロセスエコノミーから発想した
「プロセスヒストリー」
提案して、分析しました↓

ただ、そちらでも書いたように
「歴史」というのは
語り手・書き手が好きなように
取捨選択できる側面があります。

「主人公補正」ができる
大河ドラマなどを思い浮かれば
わかりやすい
(主人公に関わる人が
みな善人で魅力的に描かれていたり
敵陣営が悪人ばかりだったり…)。

私なんかは、
その脚色、歪曲、ひいては虚像の
部分もひっくるめて「歴史の魅力」と
思っている
のですが、
世間はそこまで寛容ではない。
「なぜ〇〇に触れないのか」とか、
これは歴史的に「間違っている」とか、
二項対立、発火しやすいのです。
(解釈は無限にあることを考えると
二項対立や正否があると考えること自体が
恣意的ではあるのですが…)。

あくまでビジネスやサービスとして
実用地歴を考えるとき
「世界や国家の歴史」を
題材にすると、予期せぬ火の粉が
ふりかかりがち
なんです。

ということで
天下国家ではなく逆、
自分自身、個人の歴史に
限定して考えましょう。

「自分なり」の「自分の」歴史。

自分のことを物語る、
自分の歴史ですから
自分の認識次第で変えていい。
というか、変わるのが当たり前。
学生時代には世界の半分以上だった
「学校生活」や「友達関係」も、
大人になるとワンオブゼムに縮まります。
逆に漠然と捉えていた「社会」は
質感のあるつながりへと変わります。

自虐自分史観でも、
自画自賛自分史観でもいい。
取捨選択もお好きなように。
トラウマなことは、
無かったことにするのもあり、
あえて物語って告白するのもあり
(もちろん、読み手のことを
意識する必要はありますが…)。

プロセス・セルフ・ヒストリー。

セルフは、「自分自身の」
「自分自身の手によって」

という2つの意味。

いわゆる「面接での自己紹介」
これに当たるでしょう。
よほど実績や結果、リゾルトしか
見ない人事でなければ、
過程と、そこから導き出される
発揮しうる能力に興味を持つでしょうから。
このプロセス・セルフ・ヒストリーは
転職全盛時代のいま
必携の力になりつつある。

ちなみに
リゾルト・セルフ・ヒストリーとは
狭義の「自分史」です。
引退した人が、自分の生きた「結果」を
解きほぐして誰かに伝え残すもの。

そうではなく、現在進行形、
過去~現在~未来へと活かす
実用的で未完成な
自分のための歴史
が、必要なのです。

これは、いわゆる義務教育の
「歴史」の授業では扱いにくいでしょう。
〇×がつけられず、個人差だらけだから
一斉授業には、合わない。
「個別指導」「アクティブ・ラーニング」
でも、ちと難しい…。

そんなことを考えて制作したツールが
『とりどり世代美術館』です。
世代別に鳥に擬人化させ
自分自身の歴史を
物語れるようになることを
目指すツールです。

手前味噌で恐縮ですが、
興味のある方はこちらをぜひ!↓

ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。

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