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「歴史を活用できる力」を、
仮に『歴史活用力』と呼ぶことに
しましょうか。

『あなたは、
歴史活用力をお持ちですか?』

そう聞くと、多くの人が
ブルブルいやいや、私はそんなに
詳しくありません
、と謙遜されます。

ですが、多かれ少なかれ、
皆さん、持ってるんです。実は。

活用力ですから、
歴史の用語を
どれだけ知っているか、は
関係ありません。
ただし、歴史の事例を
どれだけ知っているかは影響します。

その事例を、今、目の前にある
ものごとにどれだけ
活用できるか、しているか?
仕事で言えば、どれだけ
仕事の役に立てるかどうか?

…そう言うと、ブルブルが
ブルブルブルくらいになります。
なおさらそんなん、やってまへんわ!
いまは令和の時代やし!

そんな意見も出ます。

ここで、誤解を
解いておきましょう。

本投稿で言う歴史とは、
徳川家康とかナポレオンなど
いわゆる教科書的な歴史に限りません。
「過去のできごとを
ある一定の価値観によって解釈して
言語化したもの」
とします。

となれば、別にあなたが
仕事を始めてから経験してきた
さまざまな出来事、でも
良いわけです。
それが、ある一定の価値観によって
解釈して言語化してあるのであれば
立派な「あなたの仕事の歴史」です。

…そう言うと、
『なんやそれ、はよそれを
言うてえな』
という声が
聞こえてきそうですね。

『失敗』も『成功』もあったでしょう。
それを踏まえて、失敗は二度と
繰り返さない的な教訓も
たくさんお持ちでしょう。

そういうものを、活用できる力。

…そのように伝えれば、多くの人が
『歴史活用力を持っている』と
答えてくれます。
それもそのはず、社会人ならば
少なくとも20年近く
生きてきた経験があるのですから。

ではなぜ、と聞きましょうか?

最初に聞いた時、なぜ
『歴史活用力』に
自信がない、と思ったんですか?
ヒストジオのいなおとかいう人が
戦国時代のたとえをよく使うから?
そもそも、あなたが思い浮かべる
『歴史』ってなんですか?
徳川家康とかナポレオンとかだけが
歴史なんですか?

「歴史」とは多義的な言葉です。
いわゆる歴史教科書に
載っていること「だけ」が
歴史ではない
、のです。
そうですよね?

誰のための、何の歴史か?
それは誰が語っているのか?
何のために語っているのか?
どう活用するのか、できるのか?

そう考えたとき、歴史は実は
空気のようにこの世に
あふれています。

すべての物事は、時間に関わるから。
歴史の元となる「過去」は
いたるところにあるのです。
あなた自身、家族、環境…。
これに他人まで入れれば、
それこそ無数に。

もう一度、最後におたずねします。

『あなたは、
歴史活用力をお持ちですか?』

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