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私の学び直しは「丼料理」です。

本記事は、LinkedIn News編集部(日本)
お題に勝手に乗っかって、
「学び直し」について書いたものです。
あくまで私なりの解釈であること、
ご容赦ください。

丼料理。

と言えば、読者の皆様は真っ先に
どんな「丼」を思い浮かべるでしょうか?

カツ丼。天丼。鰻丼。親子丼。
海鮮丼もあれば、カルビ丼もある!


「どんぶり」はご飯茶碗よりも大きく、
ご飯がたくさん入ります。
そのご飯の上に、おかずを乗せていく。
洗い物も、少なくて済む。

私の「学び直し」は、
これに似ている、と思うんです。

◆ご飯
◆おかず
◆一つのどんぶり

「ご飯」は、すでに学んだ知識です。
それだけでも美味しいのですが、
それだけでは、ちょっと味気ない。

ここに「おかず」が乗っていきます。
内容によって、丼の料理名が変わる。

ご飯とおかずが「一つのどんぶり」の中で
素晴らしいマリアージュを醸し出す…。

これが「私の学び直し」ではないか。

もう少し、私の経験を踏まえて
具体的に書いていきます。
そうですね、「カツ丼」を
思い浮かべていただいて…。

私は、歴史と地理を
学校教育で学んできました。
中学、高校、大学と。

しかしそれは、ただの「知識」でした。
まっさらな白いご飯。
エネルギー源にはなるけれども、
少し、味気なかった。

そのうち私は、新卒で教育産業に就職し、
子どもたちに
歴史や地理を教えることになりました。
(他教科も教えましたが)

しかし子どもというのは正直なもので、
「白いご飯」だけを出しても、
まあ、すぐには食べないんですよ。

「おかずはないの?」と言い出す。
そのおかずも、野菜もりもりだと
好き嫌いを言い立て、なかなか食べません。
どんなに栄養がある=試験に出る、
と言っても、食べない人は食べない。

私は、できるだけ美味しく食べられるよう
調理する必要に迫られました。

いかに、栄養素を取らせつつ、
美味しい味付けにしていくべきか?


肉を叩いて柔らかくして、
パン粉をつけて揚げて、
卵とじにして甘辛く味付けして
ご飯の上に乗せることにする。

そうすることでようやく、
子どもは白いご飯とともに
食べてくれた、のです。

ただ、人間は千差万別です。
カツ丼が好きな子どもばかりでもない。
この子には、親子丼がいいだろうか?
それとも海鮮丼だろうか…と試行錯誤しながら
おかずを乗せることになります。

こういうことを通して、
「学ぶ立場」で学んできた知識(ご飯)が
「学ばせる立場」を想定する
丼料理になっていった
、ように思います。

…そのままいけば私は、
歴史と地理の丼料理ばかりを
作る料理人になったんでしょうけれども、
色々あって、三年で会社を辞め、
他の仕事やキャリアにつくことになります。

そこでは、私が必死こいて作ってきた
丼料理は、あまり求められませんでした。
例えて言えば「和食」ではなく、
フレンチとかイタリアンとか
中華とかエスニックとか。
「丼ぶり? 何ですか、それ?」という感じ。

仕事で求められないのなら作る必要もない…。
私は、歴史と地理の「学び直し」を
いつしか忘れていったのです。


それを思い出したのは、本当にごく最近です。
SNSを始めた、数年前。
四十代になってから。

私は「実用地歴提案会ヒストジオ」の
旗を掲げて、再び学び直しを始めた
今度は「記事」「発信」の形で、
丼料理を作ることにしたのです。

さて、ここで皆さん、
『伝説のすたみな丼』
イメージして頂ければと思います。


伝説のすたみな丼。略して「すた丼」。

ニンニクの風味を最大限に生かした
「秘伝のニンニク醤油ダレ」で炒めた豚肉を
大胆に乗せた丼料理、です。
お好みで生卵などを乗せることもできる。

「伝説のすた丼屋」は
2000年代からチェーン展開を始めて、
今では、日本全国で百店以上も展開する
人気の丼屋の一つになっています。

その「伝説のすた丼屋」の
ホームページを見ると、以下のような
五つの「ポイント」が紹介されていました。

◆伝統を守る唯一無二のタレ
◆熟練した職人技
◆素材にかけるこだわり
◆活力源となるボリューム
◆すた丼は健康食

…私は、SNSで歴史や地理について
発信にするにあたり、
この『伝説のすた丼』スタイルで
自分なりに「学び直し」をした上で
提供していると感じました。

また、連載小説をSNSに投稿するなど、
できるだけ「リピーター」「常連さん」に
通っていただけるように、
試行錯誤しながら、運用しているのではないかと。

◆伝統(歴史や地理など基礎教科)のタレ
◆調理や味付けで読みやすくする
◆素材を吟味する
◆ボリューム感のある記事
◆「使える(かも)」の栄養に溢れさせる

もちろん、まだ「伝説のすた丼」の域には
とうてい達していませんけれども、

私は、この「すた丼スタイル」で
(多少、匂いはあるかもしれませんが)
自分なりに「学び直し」をしつつ、

読者の皆様においしく記事を
召し上がっていただければ、と思いながら
発信をしているのです。

最後に、まとめます。

本記事では、丼料理の例えを使って、
私の「学び直し」について書いてみました。

…もし、私が学校を出たまま、
子どもに教える、という経験が無かったら、
すなわち「丼料理の調理経験」が無かったら、

もっと独りよがりでマニアックな
怪しい丼ばかりを作っていた、かもしれない。
(もちろん、皆様にとってはニッチで
マニアックな丼かもしれませんが…)

その意味において「学び直し」は、

「誰かを想定して学ばせ直しを『促す』もの」
「co(ともに行う)を踏まえて個を磨くもの」

(決して強いるものではありません)
と捉えれば、より美味しくできるのでは…
と思っているところです。

さて、読者の皆様の「学び直し」は
いかがでしょうか?
あなたは、何丼がお好きですか?
…どんなものを、どのように乗せますか?

なお、「伝説のすた丼屋」では自由な
トッピングが乗せられるように、
自分なりの、自分だけの「丼」が、できます。

あなたなりのどんぶりを、ぜひ。

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