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横綱で6場所連続で休場していた
白鵬関が、2021年7月名古屋場所で
全勝優勝を果たした。

横綱の意地。大関以下のふがいなさ。

色々な意見が見られるが、
『エルボーっぽいカチ上げ』には
特に賛否両論の意見がある。
私も取り組みを見ていて、
プロレスラーの故 三沢さんの
エルボーを思い出した。

(北の富士さんのコラムもご参考まで)↓

否定派は、こう言う。
「横綱が取る相撲ではない」
肯定派は、こう言う。
「勝つためになりふり構わず
懸命に取った相撲だ、これぞ白鵬」

私は、どちらの意見もわかるし
どちらとも言える。
ただ、こう言いたい気持ちがある。

「ダメならダメだと事前に
ルールを決めておきましょうよ」と。

髷を掴んだらダメ、
というような反則負けではない。
ルール上は、禁止されていないのだ。
つまり、消極的に認められている。

それを、勝負が決した後に
ダメだ、というのは、おかしい。
「横綱なんだから、やっちゃ
いけないのはわかるだろ」
これは、忖度しろ、空気を読め、
ということだろう。

そんなん、守る人は守るし
守らない人は守らない、という
ことになる。かえって不公平だ。
文化の違いうんぬんの
話にも発展していくだろう。
しかも横綱は、負けが込んだら
引退に追い込まれる立場なのだ。
本当にダメならば、きちんと
ルール化すべきである。

それは、協会の仕事ではないか。
曖昧にして賛否両論が生まれる
余地を作るのが問題だ。

もちろん、カチ上げは
諸刃の剣。その隙に
ぐいっと四つに組まれる
危険性も高い。
もしこのままルールで
禁止しないのであれば、
他の力士も対策を練って
勝てるようにすべき。
特に、大関陣は。

そんなことを考えていたところに
高校野球の夏の地区予選で、
鳥取県の米子松蔭高の
「不戦敗」のニュースが
目に入ってきた。

こちらは、学校関係者
(野球部員ではない)に
コロナ陽性者が出て、
8:10のメンバー表提出までに
保健所のOKが無ければダメなところ
保健所は8:30でないと開かない。
試合は認められず、
不戦敗が決定したとのことだ。

勝負すら、させなかった。

それはあんまりではないか!
ということで、議論が起こった。
特にSNS上では異論が飛び交い
今後どうなるかは、まだ流動的
(2021年7月19日午前現在)。

(7/18 22:12の記事です↓)

※7/20追記:その後、
鳥取県高野連にて7/19に協議が行われて、
「不戦敗取り消し」「試合をする」
という異例の決定が下されました。

(7/19 17:01の記事です↓)

ルールやガイドラインに則って
判断を下す、それは大事だ。

しかし
そのルールそのものに
どうしようもできないような
不備があった場合はどうすべきか?

という問題は常に考えて
おかなければと思う。
どんな組織、どんな大会にだって
起こりうる話だから。

この二つの「事件」は、
私に「ルール」について
否応なく考えさせた。

読者の皆さんは、いかがですか?
あなたの組織に、
守るべきルールや暗黙の了解は
あったりしますか?

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