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打ちにくいボールは見逃して
打ちやすいボールを打つのが
いわゆる『好球必打』です。

これに対して
とんでもないボール球、
いわゆるクソボールを打つのを
『悪球打ち』と言います。

前回の投稿で、
個人の選球眼を…という
話を書きましたが↓

個人に当てはまれば
当然、企業のビジネスにも
当てはまるものです。

読者の皆さんの企業、組織は
選球眼はいいですか?
もしかして悪球打ちですか?

ヒットやホームランが出れば
良いわけですので、
悪球打ちが『悪』という
単純な話ではありません。

もちろんじっくり粘って
ファーボールでランナーを貯める
という作戦もありですので
選球眼が良いに
越したことはありません。

…このたとえについては、
皆さんご存知の
『任天堂』という企業の
例を見れば、より
わかりやすいかと思います↓

任天堂は、トランプや花札といった
カードゲーム中心のビジネスから
コンピュータゲームへ
進出していきました。
いわば四球狙いのじっくり派から
打てるかどうかわからない
悪球に手を出したのでは…
と周りは思ったかもしれません。

ところが実は任天堂選手、
選球眼が素晴らしかったのです。
当たるかどうかわからないゲームで
ヒットやホームランを量産します。
任天堂という大打者は、
まるでバットに
ボールを引き寄せるかのように
ホームラン、連発。
いまの大谷翔平選手のような
世界的な企業へとなりました。

なお、ファミコンのリリース前に
任天堂は『ゲーム・ウォッチ』
出しています。
液晶画面のポータブルゲーム機で
中年以上の方はご存知かと…。
新幹線で電卓を叩いて遊んでいる
人を見て考案されたとか。
いきなりファミコン、
ではないんですね。

この時に組んだ企業がシャープです。
任天堂とシャープのコンビは、
さながら変化球打ちを鍛える
名打者と名コーチ
のような
関係になります。

打てそうな球を常に探して、
名コーチとともに
しっかり打ち返す技術を
身につけてこその、ファミコンの
大ホームランだったのです
(ちなみにこのゲーム・ウォッチが
ゲームボーイに後に進化して、
今ではスマホでのゲームアプリなどの
系譜となります。
電卓でなくスマホでみんな
今は遊んでますもんね)。

ストレートに滅法強いが、
変化球に弱い保守的な企業。
逆に変化球ばかり狙っていて
スイングを乱してしまう企業。
四球狙いで打つ気なしで
見逃し三振してしまう企業。

まさかこれは打たないだろう、
というボールに手を出して
実はブルーオーシャン、
大ホームランをかっ飛ばす
ドカベンの岩鬼的な
企業
もあるかもしれません。

さて、あなたの企業の
バッティングは、いかがでしょうか?

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