「三脚とカメラ」をイメージしてください。
どんな風景を切り取って撮影して表現するかは、
三脚とカメラがどんなものか、に左右されます。

ここでいう「三脚」とは、
三つの足、三つの土台のことです。
カントリー、カンパニー、クラン。
韻を踏んで、三つの「C」のつく言葉と仮定します。

◆カントリー(Country):故郷、国、地域社会
◆カンパニー(Company):会社、組織、職場
◆クラン(Clan):一族、家族、親類縁者

「どこにいるか」「何をしているか」「誰といるか」
場所と仕事と家庭、と言ってもいい。
プロフィール、履歴と自己紹介、とも言えます。

これに加えて「カメラ」も三つ。
インフォメーション、インカム、インタレスト。
次の三つの「I」がつく言葉と仮定しましょう。

◆インフォメーション(Information):情報
◆インカム(Income):収入、お金、資産
◆インタレスト(Intrest):興味、関心、好奇心

「情報」「お金」「興味」ですね。
これによって、カメラが決まる。

本記事ではこの「3C」と「3I」について
考えてみたいと思います。

≪三脚の3C≫

三脚がしっかりと立っていないと、
写真はブレブレになってしまうものですよね。

カントリー、カンパニー、クラン。
自分自身の「場所」と「仕事」と「家庭」。
これらについて、自己理解できているでしょうか?
立ち位置を、把握できているでしょうか?

なぜいま「そこ」にいるのか。
なぜいま「それ」をしているのか。
なぜいま「その人たち」と生活しているのか。

幼いうちは、選択の幅も少ないものです。
保護者との関係で、自分の意志にかかわらず、
否応なく、その立ち位置にいる。
そのうちに成長し、(三脚だけに)「自立」して、
自分でその三つを決めていけるようになる。

選択できるように、なっていきます。

もちろん、複数がいい、単数がいいと
決まるものでもありません。人それぞれ。
「一人親方」「おひとりさま」が性に合っていて、
しっかりと一人で世の中に相対している人もいれば、
誰かと背中をつけあって、
お互いに助け合って生きている人もいる
(共依存している場合もありますが…)。

「どこ」についても、
ノマド的に、遊牧民的に移動し続ける人もいれば、
生まれて死ぬまでずっと同じ場所にいる人もいる。

千差万別、良い悪いはないんです。
ただし、自分の三脚がどんなものかを、
しっかりと自分で把握していないと、
いい写真も撮れないように思います。

三脚の留め具が緩んでいると、
撮影中に思わぬトラブルになりますので…。

≪カメラの3I≫

カメラもまた、人それぞれです。
インフォメーション、インカム、インタレスト。
情報とお金と興味。これらによって変わります。

情報を豊富に持っている人は、
ワイドに幅広く表現することができますよね。
いわば「広さ」です。
逆に情報が限られている人は、
とても小さいフレームでしか、撮れない。

お金は「画素数」「解像度」など、
カメラの機能、性能そのもの。
お金がたくさんあれば、鮮明に綺麗に撮れる。
貧しい場合は、粗い画像でしか撮れない。
お金をかければ、さまざまにパワーアップできる。

しかし、いくら情報とお金があったとしても、
「興味」がなければ、
そもそも撮影することはできません。
いわば「シャッターチャンス」でしょうか?
興味がある人、好奇心豊富な人は、
アンテナを常に張っているようなもの。
「ここぞ!」のチャンスに出会いやすいのです。

逆に、何にも興味を持てないのであれば、
どんなに素晴らしい風景も、劇的な機会も、
灰色にしか映らないことでしょう。

≪まとめます≫

インフルエンサーなど発信力のある人、
本記事の例えで言えば
「素晴らしい写真や動画を撮れる人」は、

この「三脚の3C」と「カメラの3I」を
自分で把握し、効果的に良いものを切り取って、
世の中に表現している人
だと思います。
それが、他人の共感を得ている
(中には反発、アンチもあるでしょうが…)。

三脚の3Cは、いわば「立ち位置」です。
「拠って立つもの」と言い換えることもできます。
自分は何者なのか、どんな存在なのか?

カメラの3Iは、いわば「選択の幅」です。
情報とお金と興味によって、幅が異なる。
豊富であればあるほど、幅が広がります。

もちろん、三脚は無くても撮れますが、
カメラは、無いと撮れません。

この3Cと3Iを踏まえた上で、
世の中の何に焦点を当てて切り取るのか?
それは、撮影者次第です。


「撮影者」という個人は、私です。
そして、読者の皆様です。

生み出されるコンテンツやサービス、
SNSでの発信や投稿などは、
この複雑怪奇でなんでもありの世の中を、
撮影者がどこに焦点を当てて
取捨選択して切り取るか、によって決まります。

もちろん、気の向くままに
パシャパシャ撮るのもあり、とは思いますが、

一度、どんな立ち位置で自分は撮っているのか、
他人の立ち位置やカメラはどんなものなのか、
ちょっと立ち止まってメンテナンス、
確認してみるのも良い
のではないでしょうか?

そうすることによって、
より良い作品が生み出されるように思うのです。

なお私自身は、
「実用地歴提案会ヒストジオ」という
三脚とカメラを持っていますので、
主に、その観点から撮影しています
(時々、インタレストのおもむくままに
好き放題に撮影してしまうこともありますが…)。

以上、本記事では、
三脚とカメラの例えを使い、
3Cと3Iという要素を仮定して、
「自己表現」について書いてみました。

三脚とカメラは、人によって違うもの。
あなたの三脚とカメラは、どんなものですか?

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