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箱を開けるとビヨヨンと
いきなり顔が飛び出してくる。
いわゆる「びっくり箱」です。

心に残るプレゼンや商品というのは
この「びっくり箱」的な
「驚き」の演出がある、
のではないかと思います。

予定調和のシャンシャン的なものは、
非常に心地よいものだったとしても、
いつか忘れ去られていきます。
私も、忘れていきました。

例えば、聞きましょうか。
あなたが印象に
残っている映画はなんですか?

…え、私ですか?
私は、「天空の城ラピュタ」に
「ジョーズ」に「御法度」とか…

(一昔前の映画ばかりですみません)

『ラピュタ』は言わずもがな、
びっくり箱的な演出と話し運びの
連続体ですよね。
いきなり少女が空から降ってくる。
いきなりロボットが要塞を破壊する。
まさかの滅びの言葉。

『ジョーズ』は…言うだけ野暮ですね。
もう存在自体がびっくり箱。
子どもの頃、泣きながら見てました。
こわいけど、また見たくなる。

『御法度』は、大島渚監督の遺作ですが
司馬遼太郎さんの
「新選組血風録」を原作に
映画化したものです。
ビートたけしさんが土方歳三役で
「あの小説をこんな風につなげて
映像化したんかい!」と
もう出だしから…
(以下、ネタバレするので自重)。

そ、それはともかく、
「うわっ! びっくりした!」という
感情は、心の中に
爪痕を残して、記憶に残りやすいもの。

「いや、そんなサプライズだけでも
中身が伴わなければ意味なくないですか」

そう思われるかもしれませんが、

どんなに中身が良くても、
何かしらの驚き、感動、そういうものが
ないと、過ぎ去ってしまうと思うのです。

つまり、
サプライズ「だけ」は論外ですが、
いい中身「だけ」でもいけない。

心に残るプレゼンや商品は、
びっくり箱の中に
きらめく宝石が入っている、

そういうものだと思います。

あなたのプレゼンや、
扱う商品は、いかがですか?

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