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45歳だけを見ていても、わかりません。
そう思いました。

私は「2021年に45歳になる人」の
それまでの時代の出来事を
恣意的に取捨選択して取り上げて、
考察した記事を書きました↓

読み返してみて、はた、と思ったのです。
これ、「25歳と65歳」だったら
全然違うよな…
、と。

いわゆるジェネレーションギャップ、
「世代間格差」と
一言でまとめられがちですが、

同じ出来事に触れたとしても、
年齢が違えば、その時の年齢は違う。
…これまた、当たり前のことで。

「その時、何歳だった?」
これにより、感じ方は全く異なります
(もちろん、個々人でも違いますが)。
当然、若ければ若いほど、
「その時は生まれていませんでした」
ということも多くなります。

というわけで本記事では、
「2021年に25歳と65歳の人が
どんな年齢でどんな状況だったか」

比較のために見ていきます。

あえて、出来事の描写は
前記事のコピペでいきます
(1976年の記述は追加しました)。

◆1976年と言えば、
『限りなく透明に近いブルー』という
村上龍さんの小説が芥川賞を受賞。
「ロッキード事件」が明るみに出て
議員は「記憶にございません」を連発、
田中角栄前首相が逮捕されて
「三木おろし」で三木首相が辞任。
石油危機後の
「安定成長」「昭和元禄」へと
色々なゴタゴタの記憶にフタをしつつ
日本が歩み始めた頃です。
「経済大国」「会社(組織)の一員」
というスタンダードが世の中を覆い、
個人が「限りなく透明に」
なりがちな時代。
◎65歳の人はこの頃、20歳です。

①1986年と言えば、
漫画『美味しんぼ』が
「究極のメニュー」を作り、
不動産屋は「土地転がし」を行い、
バブル経済さあこれから、というところ。
「リゲイン」のCMが流されて、
「24時間タタカエマスカ」の風潮。
ドラマ『男女7人夏物語』がヒットして、
まさに将来はバラ色のごとし、でした。
◎65歳の人はこの頃、30歳です。

②1996年と言えば、
漫画『ドラえもん』で名高い
藤子・F・不二雄さんが死去され、
「オヤジ狩り」が各地で頻発した頃です。
夢のような21世紀はもうすぐなのに
バブル経済は崩壊してしまい、
「未来は、大人は、夏物語じゃないの?」
「空もとべる『はず』だったのに…」と
みんなが思い始めてきた。
ドラマ『ロングバケーション』は
ヒットしましたが、大人の夏休みは
思ったよりもほろ苦いものだったのです。
一方でYahoo Japanがサービスを開始し
いよいよネットが普及していきます。
◎65歳の人はこの頃、40歳です。
◎25歳の人はこの頃、生まれました。

③2006年と言えば、
ライブドアの堀江社長が逮捕されて、
「格差社会」が流行語になった年。
いわゆる「抵抗勢力」と
「刺客」がせめぎあい、血を流し、
斬った張ったの戦いの中で
「勝ち組」「負け組」の
レッテルを貼られていきます。
スタジオジブリは『ゲド戦記』を
公開しますが、うーん、こうくるか、と…。
◎65歳の人はこの頃、50歳です。
◎25歳の人はこの頃、10歳です。

④2016年と言えば、
「SMAP解散」の年ですね。
時代を代表していたグループが、
各自それぞれの方向へと進んでいく。
ロングバケーションは、終わり。
映画『君の名は』がヒットしたように
自分はいったい何なのか?
この世でどう呼ばれるべきなのか?
それが問われていきます。
強固だった護送船団が崩壊していき、
各自で「新しい地図」を作っていく
必要が、如実になった頃です。
◎65歳の人はこの頃、60歳です。
◎25歳の人はこの頃、20歳です。

…いかがでしょうか?
そりゃ、世代間で感覚は違うよな、
当たり前だよな、と私は
改めて思いました。

実際にバブルの頃、会社や組織を信じて
「24時間タタカッテ」きた65歳世代と、
会社や個人が「勝ち組」「負け組」に
分かれていく様子を目の当たりにして
「新しい地図」を作ることが
デフォルト、初期設定の25歳世代

限りなく個人を「透明」にして
護送船団でみんなのためにと
粉骨砕身してきた65歳世代
と、
限りなく個人を「明確」にして
「私の名はこれ、君の名は?」と
SNSでブランディングするのが
当たり前になっている25歳世代

2021年の段階で、
25歳になる人、65歳になる人、
そしてその中間の45歳になる人。

もちろん、個々人によって
状況も感覚も実績も違うのだ、
ということを頭に入れつつも、

この「時代の体験」の違いは
議論の前提として
考えておくべきかな
、と思います。

本記事のまとめとして、
恣意的に取捨選択した有名人の方の
本記事執筆時での
満年齢を書いて、終わります!

◎藤井聡太氏 19歳(2002年生まれ)
◎大谷翔平氏 27歳(1994年生まれ)
◎金正恩氏 37歳(1984年生まれ)
◎小泉進次郎氏 40歳(1981年生まれ) 
◎マクロン氏 43歳(1977年生まれ)
◎河野太郎氏 58歳(1963年生まれ)
◎高市早苗氏 60歳(1961年生まれ)
◎岸田文雄氏 64歳(1957年生まれ)

※前回の「45歳」の記事も、
合わせてぜひどうぞ!

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