LinkedInにおける行動をゴルフに例えてみよう。

多くの『投稿』が、
打ちっぱなし練習場でのショットに思える。

各個人が、興の乗るままに、打つ。
ジャストミート、ナイスショットを
連発する人もいれば、
ちょい当て、ダフリ、空振りする人もいる。
クラブを振り過ぎて、マメができたり
腰や肩を痛めたりする人もいるだろう。

私もよく、ダフっている。
最初は空振りしていた。
ようやく少し前に飛び出したところだ。

でも面白いもので、
なかなかうまく前に飛ばないショットを
連発していたら、心優しい他の方が
「こうやったらうまく飛びますよ」と
教えてくれたりもした。

自分では直接聞かなくても、
隣のゲージで打っている会話が
耳に入ってきたりする(『フィード』から)。

「ほほう、なるほどね」と
内心、一人でうなずいて、
そのように振ってみると
うまく当たって飛んだりもする。嬉しい。

このように原則、
投稿とは個人のショット、「書ット」だ。
ひたすら一人で振って、飛ばして、
ボールを消費する。しかし中には
仲間と連れ立って打ったりして、
どうのこうのわいわい、と打つ人もいる。

一人だと、どうしても
スイングやショットが独りよがりになる。

「うん、いいね、その振りだよ!」
「もうちょっと腰をぐっとひねって!」
そのようなトライアンドエラー
他人の目からアドバイスを受けて
修正しつつ振っていく人のほうが、
ショットの上達が速い。自明の理だろう。
ましてやレッスンプロに教えてもらえば
ショートカットで上達するに違いない。

誰もが猿谷猿丸のように、
木からドライバーを削って作り、
「旗包み」「モズ落とし」「岩返し」
などのスーパーショットを
自学自習でできるわけでは、ない
のだ
(ネタが古くてすみません)↓

『リアクション』は、他人からの掛け声
「いいね!」「素晴らしい!」と言われれば、
何となく、いい気分になる。アガる。
ただ、あくまで掛け声なので、
一方的な面も、ある。
巡回してたくさん掛け声をかける人もいる。
そういう人がいなくなると、少し寂しい。

『コメント』は、もう少し具体的だ。
ゲージの前に来て、
その人に直接、声をかけるようなもの

「そう、そのショットですよね!」と
共感されると、これまた嬉しいものだ。
そこから顔見知りになったりする。
一方で、「ああ、そう打っちゃうか…
そこをこう、ああすればいいのにね」と
難癖をつけられると、複雑な気持ちになる。
頼まれもしないのにべたべたされると、
ちょっと悲しい
(あまりに意にそわないガヤガヤは
ブロックすることも、できる)。

『メンション(言及)』は
「〇〇さん、ありがとう!」と
言いながらショットする感じ
だろうか?
そのショットを見た(聞いた)人は、
「へえ、そんな打ち方もあるのか」と
認知度が上がっていく。
(私も 松井 拓未 さんの投稿から
休日は応援投稿ショットがいい、と学びました)
名前を挙げた人から声がかかることも、ある。

…ゴルフクラブは?
これは『文体』『文法』『書き方』だろう
ドライバーでかっ飛ばす専門の人、
アイアンでシブく狙う人、
色々とっかえひっかえて、打つ人もいる。
かくいう私も、色々なクラブを試している。
打ちっぱなしでパター(超短文)を使う人は
あまりいないが、中にはひたすら
パットを打つ人もいる。

…と、ここまで書いてきて、
はた、と思い当たった。

私は打ちっぱなし練習「だけ」を
していないだろうか?

実際のゴルフ場には、
行っていないのではないか。
他の誰かを囲みながらの商談ゴルフは、
やったことがないのではないか。

『投稿』とはそもそも、
実際のゴルフ場でのショットを
うまくするためのものではないのか。

『DM』を使いこなして、
リアルに深くwinwinで交流していくこと、
お金を交えて
実際のビジネスを進めていくことが
『ゴルフ場でプレイすること』ならば、

まだ、そこには達していないのではないか?

…もともとLinkedInは
「転職のためだけのもの」と考えられていた。
いわば英語の飛び交う
インターナショナルな「ゴルフ場」、
日本語禁止の海外ツアー的なイメージだった。
日常的に通うところではない、
気楽なショットはできない、と思っていた。

だから、私は使わなかった。

しかし 松本 淳 さんという
プロに誘われ、始めた。
始めてみると、ショット(投稿)が面白くなり
通いつめるようになった。

しかしそれを続けるだけでは、
打ちっぱなし練習だけをして、
ゴルフを極めた、と勘違いする
ことにも
つながりかねない。

接待ゴルフはまっぴらごめんだ。しかし
打ちっぱなしでショットを磨くのは、
ただのストレス発散だけに終わらせず、
誰かと有意義にラウンドして、
相互利益を図るため、ではないだろうか。

そう考えた時、私は自分が、
日々早朝に、打ちっぱなし練習場に通って
「今朝はいいショットが打てたな」と
自己満足に浸るだけの
中年ゴルファーではないか、と気付いた。

プロゴルファー猿では、なかった。
クニャクニャドライバーを使う紅蜂でも、
ドラゴン打ちの竜でも、なかった。
猿にいつも負けて金を奪われる
「おっちゃん」のようなものだったのだ。

実際のゴルフ場にも、行くか…。
そう、この記事を書いて、思った。

というわけで、近日、
参加者を募って企画を呼びかけようかな?
とひそかに思っているところです。
あ、リアルに会ってゴルフをしようとか
そんな企画ではないです
(そもそも私はゴルフができません)。
すみません。
私に合う形の「ゴルフ場」を選定し、
ささやかに仕掛けてみよう
と思ったまで。

『小説』に関わることです。

もしどこかでそういう私の投稿を見かけて、
ちょっとおもしろそうだな、と思ったら
ラウンドにおつきあい頂けると、嬉しいです。

さて、読者の皆様は、SNSやLinkedInを通じて
『実際のビジネス(ゴルフ場)』で
プレイをしているでしょうか?
私のように打ちっぱなし練習「だけ」で
満足していないでしょうか?

(もちろん、
とてもいい練習場でもあると思いますので、
それを否定するわけでは、ありません。
また、初対面なのにいきなりDMで
ゴルフ場に誘うのはどうかとは思います。
いくら紅蜂的な美人自由職業ゴルファーでも…)

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!