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「誰が語る誰の歴史か」
という観点から見ると
4つに分けられます。

①自分(たち)が語る自分(たち)の歴史
②自分(たち)が語る他人(たち)の歴史
③他人(たち)が語る自分(たち)の歴史
④他人(たち)が語る他人(たち)の歴史

学校で学ぶ歴史は、基本、③④です。
なぜなら
偉い歴史の先生たちが書いた
歴史教科書を元に、
学校の先生たちが語る歴史
が大半だからです
(全部、とは言いません)。

これに対し、実用的な歴史は
①②が主になります。

では、本投稿のお題です。
『学校で学ぶ歴史は
全く実用的な歴史とは
リンクしないのでしょうか? 』

…これは、使い方次第です。
3つ、挙げます。

まず考えられるのは、
時代背景を自分が語る歴史に
「組み込む」こと
でしょう。

私は中年世代なので
バブル崩壊を思春期に経験しました。
その当時は「社員は悪くございません」
のニュースをテレビで見ても
全くピンときてませんでしたが、
組織や人事や働き方を
まがりなりにも知った今なら、
胸が苦しくなります。

そういう時代の変わり目は、
ある程度、
基礎知識として知っていないと
自分の感覚だけでは
わかりにくいところです。
これを、組み込む。

次に、歴史の語り方です。
教科書には「太字」が書いてあり
そこがテストに出るぞ!的な
教わり方をされた方も
いるかもですが、
その教科書を教える先生は
本当に色々なスタイルがあります。

つまり、「歴史の語り口」は
一定でなく無限にあるのです。

日本むかし話的に語る先生、
受験対策シフトで語る先生、
ご自身の歴史観で語る先生、
ひたすら教科書を語る先生…。
そういう先生たちを比較することで
自分なりの語り口を身につける
参考になると思います。

最後に、これはいささか
逆説的な話になりますが、
「すぐには役に立たないからこそ、
何とか自分なりに役立たせよう」
という気になること
、です。
(ただ、ならない人も多い)

せっかく学んだことを、
活かせないのは寂しいですよね?
国語、英語、算数(数学)、理科は
何だかんだ言って、役に立つ
場面がたくさんあるでしょう。
読み書きそろばん、科学技術、
ですからね。

それに比べて社会科(地歴公民)の
中の特に「歴史分野」は、
「役に立てている人」と
「ただのクイズ的知識に
とどまっている人」の差が、
本当に、本当に、大きい教科です。

この差の理由を語り出すと
とても書ききれないのですが
一言で言うと、『評価』の問題が
あるように感じています。
(いずれ、書くかも…)

以上、まとめますと

1、自分なりの歴史に組み込む
2、複数の歴史の語り口を知る
3、何とか役立てようと試みる

この3つが、実用的な歴史への
スタートラインのように思います
(あくまでスタートです)。

あなたは、学校で学んだ歴史を
活かせていますか?

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