見出し画像

自称『伝説の打ち切り漫画家』
松井勝法(まついかつのり)さんを
ご存知でしょうか↓

松井さんは、漫画家です。

しかし、ご自身の漫画が
「打ち切り」に遭い、
とても悲しい思いをされました。

打ち切り…。

なんと、悲しい響きでしょうか。
面白い、こんなに面白い作品!
なのになぜ、
打ち切られなければならないのか…。
そういう、悲痛な思いです。

その悲劇から、松井さんは、
「漫画」と「お金」について
徹底的に考えていったそうです。
彼のnote記事から、引用しましょう。

(以下、引用です)

『描けば描くほど漫画家としてのスキルは上がっていくものの、それに反比例して「お金」は増えていかない現実。
描いては打ち切られ、描いては打ち切られ、ある日どこかで「本」がたくさん売れなければ一生これを繰り返してしまう先の見えない消耗戦。
この事実にようやく気づいたぼくは、このループから抜け出すことを決意します。
2017年のことでした』

(引用終わり)

松井さんは、ご自身のnote記事で
このように2017年のことを
振り返っています。

先ほど一部を引用した
『打ち切り漫画家、
「漫画」と「お金」について語る』
という
松井さんのnote記事は、
色々な示唆を含むとても、良い記事です↓

漫画に携わる方はもちろん、
事業や仕事をされる方は
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

…さて、ここからは
この松井さんの記事の要旨をまとめつつ、
それを他の事業や仕事にも援用して
考えてみようと思います。

一言で松井さんの記事の要旨を言うと、

『稼ぎ方を1つの方法しかないと
思い込んでいたのだが、
実は他にも無数にあることに気付いた』

ということです。

「漫画」で言えば、
「出版社に原稿を持ち込んで
連載をしてもらって、原稿料をもらう」
という、いわゆる昔ながらの
「王道パターン」ですね。
藤子不二雄Aさんの名作『まんが道』を
思い浮かべて頂ければと思います。

ところが、まんが道
(ここでは「漫画で稼ぐ道」の意味)は
それだけでは、ないのだ。
松井さんは、そこに気が付きます。

出版社を介さなくても
漫画で稼ぐ方法があるじゃないか、と。

・電子書籍販売
・有料コンテンツ販売
・ネットショップ・即売会
・LINEスタンプ販売
・クラファン
・サイト運営
・YouTube配信 …

今、松井さんはこちらのほうに
注力されて、収益を上げています。
再び記事から、一部引用しましょう。

(以下、引用)

『大切なのは「その漫画を描き続けられる体制になること」です。
描いても描いても「お金」が増えなかったあの頃は、“労働”で漫画を描いていたからです。
「お金」の勉強をせずに、「売ること」「届けること」を他人に丸投げしてしまっていたからです。
いつ当たるかわからない宝くじを夢見ながら。』

(引用終わり)

…読者の皆様は、
ここまで読んでどう思われましたか?

私は率直に、
「ここまで赤裸々に、
自分の来た道を振り返り、
しかもこれから進もうとする人に
示唆に富む言語化をされていて、
素晴らしい」と感じました。

…もしかしたら、
「そんなん、打ち切りになる前に
気付けなかったのですか?」と
思う方がいるかもしれません。

ですが、私は、
「打ち切り」という過酷な現実がないと
「他にも方法がある」ということには
なかなか思い至らないのではないか、
と感じています。

それほど、他人が構築した
「王道ルート」は強固です。
これしかない、結局はこれだ、と
錯覚しやすいのです。

これさえやっていればいつかは
日の目を見る、
そう没頭しやすいのです。
誰だって、自分のことは
わかりにくいけれど、
他人のことはわかりやすいのです。

また、松井さんが
記事で書かれているように、
そのように「仕向ける」ような
「業界(既得権益側)の構造」
というものも、ある
と思います。

(以下、引用)

『ちなみに経営者側である出版社にとって、この状況は非常に好ましく、漫画家には一生お金の稼ぎ方を知らないままでいてほしいと思っています。
だってどれだけ打ち切っても冷たくあしらっても、出版社に頼るしかない漫画家は懲りずに持ち込みを続けるでしょう?』

(引用終わり)

その、錯覚を起こしやすい部分。

自分がしっかりと
お金について考えていなかったという
恥ずかしい部分(いわゆる黒歴史)を
このように記事にして文字にして、
「白歴史」へと変えていく…、
こういう良記事を公開していただいた
松井さんに、私は敬意を抱きました。

…さて、読者の皆様の事業や
お仕事は、いかがでしょうか?

松井さんの記事の表現を、
「漫画」ではなく「〇〇」に変えて
表現してみましょうか。

『大切なのは「その〇〇を続けられる体制になること」です。
働いても働いても「お金」が増えなかったあの頃は、“労働”で〇〇をしていたからです。
「お金」の勉強をせずに、「売ること」「届けること」を他人に丸投げしてしまっていたからです。
いつ当たるかわからない宝くじを夢見ながら。』

そういう状態に、なっていませんか?

『〇〇しては打ち切られ、〇〇しては打ち切られ、ある日どこかで「〇〇」がたくさん売れなければ一生これを繰り返してしまう先の見えない消耗戦。』

そういう状態に、なっていないでしょうか?
ご自身の事業も、勤めている会社の事業も。
勤めているからと言って、
会社に稼ぎ方を丸投げしていませんか?
既得権益側に、都合よく使われてませんか
負のループに、入っていませんか?

と、ここまで偉そうに
書いてしまった私自身も、

はっきり言っていま、
「消耗戦」になっていることも多いです。
いつのまにか、「稼ぐことを」
宝くじを買うがごとく
他人が構築した無理ゲー的なルートに
依存していることも多いです…。
すみません。

このような反省を私に気付かせてくれた
松井さんの記事↓

ぜひご一読
してみることをおすすめいたします!

◆手前味噌ながら
「ウェブトゥーン」について書いた
私のnote記事はこちら↓

合わせてぜひお読みください。
「漫画」には、さまざまな
「道」がありますね!

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!