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「ジグソー(パズル)」のたとえを使った
投稿を連発しているわけですが、

「ピースを集める」「組み合わせる」「再構築」
などの思考モデルが、個人的あるいは集団的に
しっくりくるので、深掘りしています。

復習、ではありませんが、
ここ三日間で投稿したのは、こちらです。
①ワークライフカクテルとジグソー
②ワークライフジグソーの変遷(いなお編)
③カンパニージグソー

本記事は、これらの記事の続きになります。
特に「個人と集団との対比」に焦点化して
書いてみることにします。

◆(個人)セルフジグソー
◆(集団)チームジグソー

この二つです。

◆(個人)セルフジグソー

パーソナル、でも良いのですが、
「自分で気ままに」感を出すために
「セルフ」という言葉を使いました。

個人的なものなのですから、
凸凹がどうであろうが、
どんな組み合わせにしようが、
もう自分の好き放題です。

ただし、他の人のジグソーと
比べられる時、つまりビジネスにおいて
「競合相手」と見比べられる時には、

目に付く、わかりやすい凸凹が
あったほうが、差別化はできますよね。

埋没しない。
いわゆる「キャラが立つ」とか
「エッジが立っている」とか、です
(「偽装する」まで行くと良くないですが)。

そう、ビジネスにおいては、ですが、
「他と代替ができない」
「やっぱこの人でなきゃね!」という
個性を持っていることは、武器になります。
尖れば尖るほど、鋭角であればあるほど
その斬れ味は、増していく。
「第一想起」がされやすい。
あなたのフォロワーさんを
思い浮かべてもらえればと思います。
尖っている人ほど、すぐ思い浮かぶでしょ?

…ただし、その凸凹が特異であればあるほど、
他の人のジグソーあるいはピースと
組み合わせるのが難しくなることも、あります。

よほど柔軟で「合わせてくれる人」や、
同じほど尖っていてお互いの凸凹を
「埋め合う人」でないと、難しい。
例としては、お笑い芸人のコンビを
思い浮かべていただければ、と思います。

ビジネスシーンであれば
「あの職人さん、腕はいいんだけど
クセが強いから注文しづらいんだよね…」
と、外注先から言われているかもしれません。

◆(集団)チームジグソー

これに対して、集団、チーム、の場合は
どうなるでしょうか?

まず物理的に、個人、セルフ、一人、よりも
その規模は大きくなります。
個人で行うことに限界はありますが、
集団であれば、幅が広がる。

その代わり、凸凹の組み合わせ、
傾向を見極めなければいけません。

この世界で、百パーセント
ぴったりと当てはまるということは
あまり、ありませんから、
妥結、妥協、譲り合い、そういうもので
他人との凸凹と組み合うことになります。

適宜、景気とか事業とかの状況に応じて
組み合わせの再構築も必要になります。
新卒のうちは「ガチャッ」
まずはやってみはなれの精神で
会社の都合で組み合わせられることもある。
最低限、組み合って働いてもらうために
「新人研修」「マニュアル」などが
用意されていることもあります。
コンビニ店員やバーガー屋さんの店員なら、
「凸凹・尖る・個性」よりも、いかに
マニュアルに沿って迅速に正確に
業務をこなせるかが求められます。

こうしてチームで組み合っているうちに、
「自分の凸凹が丸くなっていく」ことは
よくあることです。
「奴は若いうちはジャックナイフだったが、
今は社会に出て丸くなったね」
と言われるようなもの。

生きた人間ですから、凸凹は、
日々、変わっていきます。
研修、心境の変化、ライフステージの変化、
時代に合ったスキル、加齢、などで…。

ただし、あまりに「居心地が良くて」
ずっとそのチームの一員として
ぴったり鎮座することに慣れすぎると、
「自分の凸凹がわからなくなる」
ということが、往々にして起こり得ます。
言い方を変えれば
「強みや弱みがわからなくなる」ですね。
プロ野球チームの主力選手が
「実力や価値を確認するため、FA宣言したい」
という気持ちになるのに、似ています。

…さて、ここまでで、
個人と集団、セルフとチームの
それぞれのジグソーを見てきました。

相反する特徴があるのがおわかりでしょうか?

セルフ:凸凹が「目立った」ほうがいい
チーム:凸凹が「組み合った」ほうがいい

良い悪いではなく、向き不向きもあります。
個人競技のプロが必ずしも、
集団競技で活かされないのと一緒。
百メートル走のプロが
野球で盗塁王になれるとは限らない。

そう考えた時、チームからセルフへのチェンジ、
つまり「一人で起業」する際には、

チーム(集団)の中では
意識していなかった(意識しなくて済んだ)
「チーム外の不特定多数と比べても
突出して目立って有用な自分の凸凹」

意識しておき、そこを売り出す必要がある。
同時に、資金や外注などを活用して、
自分の凹を補っていく必要もある。

イラストレーターの例で言うと、
「会社にいた時は、他にイラストを
描ける人がいなかったので
重宝されていたのだが、
いざフリーで独立してみると
自分程度の人はごまんといる…」

いうケースは、よく聞きます。
他の技能、スキルでも、同じことです。

となれば、
「チームジグソーに組み合っている時から、
意識的に、セルフジグソーでも
やっていけるのかどうかを試してみる」
「自分を補うピースを、あらかじめ探しておく」

ことが必要になってきますよね。

社員に独立することを促す、
例えばリクルートのような社風の会社は、
社員にもこういう意識が強いように思います。
不動産業界なども、そうですね。

さて、読者の皆様は、いかがでしょう?
『お山の大将』『井の中の蛙』
なってはいないでしょうか?

…SNS、とりわけリンクトインを
運用されている方であれば、
「お山」を出て「他の山」を、
「井の中」を出て「大海」を、
のぞける機会も多いかと思います。
そう、SNSを通して、
他人の凸凹を目にし耳にすることで、
自分の凸凹も意識できるのです。

SNSの活用によって、
「他の山や海でも」活かせるような
武器へと、自分の凸凹を磨いていく。
「相方候補」を増やしておく。

そういうことができる時代なんだと、
ひしひしと感じています。

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