「店舗数拡大より、他がマネできないことを」
この方針を掲げるコンビニ、セイコーマート!
略して「セコマ」です。
北海道を中心に、関東地方などでも
展開しているコンビニチェーン。
本記事では、セコマの歴史と特色を書きます。
1960年代から70年代にかけて
急成長を遂げた業界と言えば、
「ダイエー」などを象徴とした
スーパーマーケット、ですよね。
個人の小売のお店は、徐々に
その影響、余波を受けます。
「このままでは、経営が厳しくなる…」。
そう考えたのが、丸ヨ西尾商店に
勤めていた赤尾昭彦さんでした。
1940年、北海道の留萌市生まれ。
彼は、飲食店や百貨店の営業を担当し、
個人商店に酒や食料品などを
卸す仕事もしていました。
だからこそ、スーパーの進出によって、
個人小売商店が衰退していくのでは…という
危機感を肌で強く感じ取っていたんですね。
取引先を、どうにかして存続させられないか?
そう思った彼は、当時アメリカにあった
「コンビニエンス業態」に
白羽の矢を立てた。
1971年8月、札幌市の北区において、
「コンビニエンスストア萩中」を
開店した(させた)のでした。
セブンイレブン1号店の「豊洲店」が
開店したのは1974年5月のことです。
それよりも三年前のこと。
「セイコーマート」と名付けたのは、
初代社長の西尾長光さんの
「西」と「光」から取ったそうです。
次いで1980年代、全国へ進出していきますが、
他のコンビニも進出していきまして、
熾烈な出店合戦、コンビニ戦国時代に。
セイコーマートは近畿や山陰などから撤退、
以後は北海道と関東地方を中心に発展します。
(ですので、読者の皆様のお住まいの地域には
そもそもセコマがない、かもしれません)
そんな「セコマ」の売りと言えば?
…やはり「北海道色(食?)」を
前面に出した商品が多いことですね。
「ジンギスカン弁当」(北海道店舗限定)
「北海道牛乳ソフト」「北海道メロンソフト」
「ザンギ」「豚丼」、その他多数。
セコマの特徴の一つに「HOT CHEF」という
店内調理の商品を売るコーナーがあるんです。
ここのカツ丼が、いやもう、
凄く美味しいんですよ!
北海道産のポテトもあり、これまた美味い!
「あったかいお弁当が食べられる」と
いうことだけで、セコマに行く人も多い。
北海道産の新鮮で豊富な食材を使った
独特な商品が揃っているのが
セコマなのです。
さて、ここからは、
『「セコマ」6年連続で顧客満足度1位のなぜ
大手がやらない“非効率の極み”経営』という
岩崎剛幸さんの記事を部分引用しながら、
セコマの経営をもう少し詳しく見ていきます。
(ここから引用)
(引用終わり)
…そうなんですよ。
大手と同じ経営は、しない。
大手コンビニは、ある程度の売上が見込める
人口が多い所、交通量の多い所に出店する。
しかしセコマは小さな町にも出店。
全国にではない。北海道が軸。
競合が激しい他の地域には手を出さない。
店舗数の内訳を見てみますと、
1176店舗(22年2月度)のうち、
「北海道内に1084店舗」。
圧倒的ですよね。
あとは埼玉に9店舗、茨城に83店舗。
店舗の92%は、北海道内。
1990年代初頭には、
あの広い北海道全域への
配送体制をつくりあげたそうです。
これにより全域に店舗を構えていく。
北海道の人口カバー率、何と驚異の99.8%!
徹底した選択と集中の「高密度集中出店戦略」!
北海道内に「セイコーマートがない町はない」
という状況になっています。
(ちなみに、なぜ
関東にもあるのかというと、
セコマと取引のあった企業が
フランチャイズを獲得して
茨城県と埼玉県に展開、しかしその後
その企業が経営難に陥ってしまったので
本社が引き取った…
という経緯があるそうです)
また「食の流通企画会社」とも呼ばれ、
北海道ブランド商品を、
他の小売業にも卸せる。
この点も、セコマの持つ強み!
(ここから引用)
(引用終わり)
最後に、まとめます。
本記事ではセイコーマート、
セコマの歴史と特色を、紹介しました。
「地域おこし」ならぬ「地域のこし」。
地域との「共生」を考えて、
災害時のインフラ・支援基地や
コミュニティ基地としても活躍している…。
そんな「人間臭い」コンビニが
セイコーマートなのです。
読者の皆様におかれましても、
見かけたら
ぜひ寄ってみてはいかがでしょう?
ちなみに私のオススメは、カツ丼です。
つゆがしみしみで、凄く美味しいです!
(大事なことなので2回言いました)