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「私たちは、いっぽんの線を探している」ヒスイ戦記・9月

今日の日記は、ヒスイの愛すべき
noteの友人に。




私たちは、いっぽんの線を探している。
24時間、365にち。ずっと。

どこにあるかわからない線だけれども
その線は
私たちにしか、見つけられない。
たった一つの線。


その線は
私たちの骨の奥底に沈み
見つけられるのを
ただ
まっている。


終わらない夜のあいだ
静かな声を
あげつづけている。


『みつけて』
『みつけて』
『ことばで、この世界に出して』
『あなたが、出して』



線の声を
聞き流すことは
簡単にできる。
気づかないふりも
知らないふりも
そんな線はなかったことにも、できる。

それで
平穏無事に
すごしていける。


わかっているけれども。
それでも。


私たちは、いっぽんの線の強さを知っているから。

暗い夜に
確固として立ち、
風にさからい、
絶望に揺れながら

この世の誰かに
何かを伝える大切さを

知っているから。



身体じゅうをさぐり、
まよい
見つけたと思ったら、はかなく消えてしまう線を
探しつづけている。



ほの暗い夜と
朝を区切る線を


今日も、探している。




線の呼ぶ声に従い、
応え、
この身を明けわたし、
いっぽんの線を、世に出すことが


わたしの
仕事だとおもう。


つまりわたしの
つまりあなたの
仕事だとおもう。





あなたがいるから
私も戦える。
ひとりじゃないから



あきらめない。



いっぽんの
線を


世界に出しつづけよう。



【了】
『私たちは、いっぽんの線を探している』



くじけそうなときに
あのひともがんばっているんだから、と
そう思える人がいる。

それはやはり
天からの助けなのです。



ありがとう。

ヘッダーはSusann MielkeによるPixabayからの画像

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