「失くす理由、戻る理由」ヒスイのお地蔵さま紛失記

今日はちょっと、悲しいお知らせ　(>_<)
ヒスイ愛用のお地蔵さまが
消えちゃったんです……。

家の中にある、とは思うのですが
探しても探しても
みつからない。
こういうときは、ぜったいに
想像もしない所から出てくるとおもうので
（いちど、家の鍵をなくし　半泣きで探していたら、
　冷蔵庫のバターを入れる場所で見つかったことがある(笑)）

しばらくは、探さないでおこうと思う。
家の中にあるのは
確かだから……。


このように、なくなるはずがない、というアイテムが
ふっと消える時、
ヒスイはいつも
『そのものの役目が、いったん終わったんだろうな』と
思っています。

ぜんぶのものには、
きっと役割があって。
それは　メモ用紙なら忘れ物防止のために
キッチン用具なら、料理のために
存在しているように、

機能性が重要でないもの、たとえばピアスとか
絵本とか、ライターとかにも
それぞれの役割がある。

ちょうど、人間ひとりひとりに
この世で果たすべき役割が
まるで前世の約束のように決まっているのと同じで
モノにも
役割がある。

その役割がおわったり、
『一時　休けーい！！』ってなったりしたら
ふっと消えちゃうんだと思うんです。

さびしいけど
必要なものとは、また必ず出会える。
そう信じて、まっているのです。

<゜)))彡　<゜)))彡　<゜)))彡

ヒスイはわりと、引越し魔で
これまでにも何回か引っ越しました。
そのたびに、紛失するものがあるのですが(笑)
たいていは必要な時にあらわれる。

たとえば、ぐねぐねストライプのマグカップのように。


べつに高価なマグカップではないのですが、
なんとなくヒスイのお気に入りで
ちょっとしんどいなーと思う時は
それでコーヒーを飲んだり
ゆず茶を作ったり
スープを作ったり
白湯を飲んだりすると
じんわりと元気が湧いてくるんです。

気に入っているにもかかわらず、
このマグカップが
よく無くなる(笑)。
ヒスイの家は物が少ないにもかかわらず、
なくなるんです(笑)。

はじめは必死で探したのですが、
そのうちに
『あ、あのマグが見当たらないということは
　今ヒスイは調子がいいんだな』と
思うようになりました。

本当かどうかは、わからないんですけど。
なんとなく、そう思うようになったら
マグカップが見当たらなくても
パニックにならないし、
ぎゃくに、ふっとマグが見つかったときは
いそいそとコーヒーを入れたりして
手になじんた丸みを
あじわう。

その時はもう確実に
『あ、これでもうだいじょうぶ』などと
思っているので、
つまり、ぐねぐねストライプマグは
あってもなくても、
ヒスイのお守りなのでした(笑)。

そんな感じで、
きっとあのふくふくとしたお地蔵さまは
ありえない場所から
出てくるんでしょう。
ヒスイとしては、
洗面所もしくは
薬箱が入っているあたりが
あやしいと思うのですが(笑)

そこを探す、という気にはなれなくて
ただ、戻ってくるのを待っているつもりです。


ひとつには
あのお地蔵さまには
ヒスイの、早くに亡くなった友人の記憶がつまっていて
だから
ぜったいに消えたままじゃない、と
信じているからです。


<゜)))彡　<゜)))彡　<゜)))彡

ヒスイは、noteにきてから俳句や短歌を作ることを
教えてもらいました。
自分でも忘れられないものもあって、
そのうちのひとつが
宇宙杯に出したもの。

「だいじょうぶ君なき午後も花筏」

これは彼女を送ってから作った俳句です。
一気に湧き上がってきた俳句は、まとめてヒスイ日記に書きました。

「主なき病床に置く花地蔵」

あのお地蔵さまは　ヒスイの恋愛成就のために
中岡はじめねえさんの旦那さんに、
つくっていただいたものですが(笑)

手元に届いた後、友人の病が分かり、
彼女のもとで
すごしていただきました。

友人はお地蔵さまを大変に気に入っていて、
さいごまで、
枕元に置いていました。

それを
引き取って持っているのですが。

ああ、ちょうど。
一年が経つんだなあと思って
そうしたら
お地蔵さまが見つからなくなった理由も
分かった気がしました。

彼女のところで
遊んでいるのね。

きっと、いっしょに桜でも見ているんでしょう。

今年はすこし、花が早いよ。
あなたが好きだった公園の花は、五分咲きかな。
去年はまだ咲いてなかったよね。

きっとお地蔵さまは
春の花をいっぱいにせおって
彼女に会いに行ったんでしょう。


ヒスイの代わりに。

ありがとう、お地蔵さま。

だけど、ヒスイにもまだまだあなたが必要だから
ほどほどで
帰ってきてね(笑)

彼女に、
ヒスイはヒスイなりに倖せになりましたと
伝えてください。
春の花とともに。


明日は、ヒスイ日記お休みです。
土曜日の410字でお会いしましょうね。