「風のいろオリオンの尾を引きてゆくーー」ヒスイの秋短歌
風の色、はある日突然変わる。
これは比喩でも何でもなく、匂いでわかるんですよ、ヒスイは(笑)
かねてより、あまりの嗅覚の良さに「イナゴの鼻」と呼ばれているヒスイです。
夕暮れ時、道を歩いていて、料理の匂いがしてくるでしょ。
それを歩きながら
「ここは生姜焼き、ここはソース焼きそば、ここはちらし寿司、ここは野菜天ぷら!」と勝手に予想していました。
・・・お腹空いてたのよ(笑)
で、だいたいあってたと思う。
かくの如く、鼻の良いヒスイですので、
季節の変化は、匂いで知ります。
夏から秋への匂いは、金木犀。
あの独特の芳香には金色がついており(ヒスイ目線です)、
とくに薄い夕暮れ時に、シャープな筋のように流れてきて、鼻を打つ。
甘いような
それでいて、どこか切ないにおいは
逝ってしまった人の影に似ていて。
儚さのなかに、絶対的な線を引く。
夏は終わったよ。もう戻らないよ。
冬に向かう準備を始めなよ。
そう言っているみたいな気がして。
ヒスイなんかはあわてて、コンビニへ最後のアイスを買いに行く。
今年は夏が長くて
名古屋は特に暑くて、
だからまだ、秋を告げる金色の匂いに出会っていませんが、
きっともうじき、鋭い角度で夜風に乗って、流れてくると思う。
いってしまった母の記憶みたいに。
「風のいろオリオンの尾を引きてゆく
金の先駆け亡きひとの影」ヒスイ
本日は 小牧幸助さんの #シロクマ文芸部 に参加しております。
今日はアレコレ用事があるので、
先に出しちゃいますー。
ヒスイの過去のシロクマ文芸部はこちらで。
ヘッダーは、
はそやm画伯から、借りっぱなし。返す気はない(笑)!
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