若かりし頃の話
ポストをつらつらと見ていると思い出すものです。
それは今よりずっと若い頃の話
私のゴミ箱は、円柱状の膝まであるタバコのパッケージ柄の物でした
それは親がどこかで買ってきて翡粋用にしたもの
うわぁーやだなーと思い
私はそれを家にあったつや消しの黒いスプレーで綺麗に塗り、黒いゴミ箱にしました
ある日、彼氏が遊びに来た時に
ノリで、金銀のポスカを使って2人でそれに絵を描きました
これまたつや消しにポスカの金銀が映えるんです
2人をデフォルメした可愛い絵や
ラブラブな文言、相合傘とか
円柱のゴミ箱にバランスよく、とても上手に描けて2人ご満悦でした
そんなラブラブな創作活動をしていた彼でしたが、3年お付き合いしてお別れしました
その後、たまに道端で見かけたりはしましたがスルー...
完全に無の存在となりました。
※ ※ ※
それからウン年経ち
今から数年前のこと
今は親父しか住んでいない本家と言うか実家に行きました
廊下を歩いていると
ふと目に入ったものに強烈な懐かしさが込み上げました
あれ? なんだろう!?
凄く懐かしい!!!
不思議な感覚に誘われてそれを手に取ると
最初はなんだか分かりませんでした
ん?
それをクルクルと回してみると
なんだこのバランスが良い絵と文字列は!
・・・ ・・・ ん?
その意味を理解した時、頭がパニックを起こしました
相合傘には
ひすい
○○
Love ひすい
Love ○○
ずっと大好き💗
などなど
ヤバい文字の羅列が・・・
最悪最強の黒歴史が発掘された訳です
いや発掘というか
それを父親が今でもゴミ箱として使っていました
今すぐにでもぶん投げたくなる衝動を抑え、無駄の無い動きでサッとそれを隠しました
あれは完全に父親の嫌がらせ、
直ぐに見つけられて、また日の目をみる事でしょう
あるいはもう見つかっているかも
そんな黒歴史を又黒いスプレーで塗りつぶすべく、今も虎視眈々と機会を狙っています。