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幽霊屋敷から始まった不思議体験1

 私が10代か20代の頃などは、車の免許を取った子は兎に角ドライブがしたくて仕方がなく、必ず怖い噂があるところに行きます。

 ご多分に漏れず、私も友達と行っていた訳ですが。
 ただ、女の子同士だと流石に怖いんですね。
 何が怖いって、幽霊も怖いっちゃ怖いのですが。
 それ以上に、野生動物や虫、怪しげな輩達が怖いのです。
 なので、車で近くまで行き、車の中から眺める程度で満足していました。
 
 これはある幽霊屋敷と言われる場所に行った事から始まった不思議体験です。
 
 私はYちゃんと、確か私の車だったと思います。
 一緒にドライブをしていました。
 その夜は「噂の幽霊屋敷に行こうよ」という事になり、2人で張り切って出発しました。

 その幽霊屋敷の噂は、お父さんが家族全員を殺し、無理心中をしたと言われている家で、道のどん詰まりにあり、家自体は普通の一般的な2階建ての一軒家でした。
 その家は、一階を隠してしまう程の高い生け垣に囲まれていて、その生け垣も手入れする人間がいなくなり、伸び放題。
 小さな門があり、そこと生け垣に、家を包むようにグルグルと有刺鉄線が巻かれている、見掛けはかなり物々しい物件でした。
 
 その後、その物件の事を色々と聞くことになるのですが。
 結果、その物件では一家心中など無かったという事でした。
 何故そんな噂になったかはわかりませんが、その家はというと、その地域のお偉いさんが所有している物件で、その人(当時)は関東の方に引っ越されている、と言う話でした。
 
 後に、その家に入った事がある、と言う人に直接話を聞いたこともありました。
 所謂、不法侵入ですが、時効&眉唾な話として読んで頂けると助かります。

 つづく