見出し画像

不死のマーキュロイド


朧月夜の美しい今日この頃
皆様いかがお過ごしですか。


先日、90年代の”鬼畜ブーム”を紹介しました。
→ 記事はこちらです


今回は、私が「1985年といえば?」と言われれば、
真っ先に名前をあげるであろうあの劇団のおはなし。




東京グランギニョル
1983年 鏨汽鏡飴屋法水が結成し、1986年に解散。

舞台は耽美的で退廃的、どことなく屈折した珍妙な雰囲気で、マニアックな評判を得る。
大量の血飛沫が飛ぶシーンが頻繁に登場したが、冷たく硬質に、時に乾いてシュールギャグ然とした、あるいは甘く少女趣味風な設定で、グロテスクさを回避する演出は特異であった。

上演作品
マーキュロ(1984年、1985年)
ガラチア帝都物語(1985年 原作:荒俣宏
ライチ光クラブ(1985年、1986年)
ワルプルギス(1986年)

Wikipedia



上記のライチ光クラブについては、古屋兎丸先生の漫画『ライチ☆光クラブ』で聞き馴染みがあるのではないでしょうか。古谷先生の漫画は、この劇を見てアレンジを加えたものらしいです。


現在、東京グランギニョルの資料は数少ないですが、
まとめサイトやYoutubeで映像をみることができます。
→  私の閲覧しているまとめサイト
→  Youtubeで見れる映像



学生服に包まれ、将来への不安と希望を抱えた学生。

その姿はまさに青春の象徴で、その輝く瞳に”情熱”という名の生命が宿る。と思いきや、その瞳とやらなんて医学名がついた細胞の集まりで、組織であり器官であるだけではないか、とでも言われたような冷たさ。


湧き出てくる感情の裏に
鼻腔を掠めるのはエタノールのシンナー。


ローファーのならす足踏みの集団性は
教育という名の洗脳の賜物。


現代に生まれてきたことへの後悔はないが
できることなら、生で見てみたかった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?