2023年の株式市場は儲ける大チャンスだって話⑤
第4弾までの記事もご参考にいただけますと幸いです!
プロローグ
前回記事と比較すると日経平均株価は下落をし始めてしまいました。
高値は一時34000円近辺まで(先物ベース)。しかし、執筆している6月27日現在の終値では32500円台となってしまいました。
高値から1000円強の下落ですから、まあたいしたことはないわけですが、今まで伸び伸びと上昇していたマーケットのことを考えれば、何となく相場の雰囲気変わったなというところ。
原因はいくつかあると思います。
①衆議院の解散総選挙期待がなくなった
支持率は広島サミットで大きく上がった後、岸田総理の息子の問題、マイナンバーの情報流出問題をきっかけに下落。そして、解散相場に対する期待値が収束しました。
基本的に外国人投資家からすれば岸田総理は、増税がメインで成長戦略を打ち出せていないところもあるので、基本岸田長期政権になればネガティブという考え方もあるのだと思いますが、とはいえ、日本の政治に外国人投資家が詳しいとは到底思えず、とりあえず期待みたいな感じになっていたのだと思います。
しかしそれすらも実現せずという形になってしまいました・・・。
②インバウンド需要期待が剥落?
日本と欧米の大きな違いは、「これから」経済再開なのか、「既に」経済再開しているのかの違いだと思っています。
日本は今回のコロナ騒動からの回復が欧米に対して遅れているのは周知のこと。欧米からすればリオープニングの果実を取り切ってしまったという状況ですが、日本はまだその果実がこれから実るという状況です。
そんな中、訪日外客統計が出ました。
結論から言えばネガティブサプライズです。
訪日外客数は4月と5月で比較すると、前月比減少となりました。
なぜネガティブサプライズか、というところがポイントです。
以上の説明があります。
そうです。
実は4月までは外国人に3回目のワクチン接種、つまりはブースター接種を義務付ける、または出国前72時間以内に受けた陰性証明書が必要だったのです。
これを4月29日でやめたということは、外国人が日本に入ってくるときの水際対策が緩和されたことを示します。
外国人からすれば日本に来るハードルが下がったということになるのですが、残念ながらハードルが明確に下がった初月は減少してしまいました。
それによりインバウンドの復活期待が剥落したことも、マーケットの期待値剥落につながった可能性はあろうかと思います。
③年金の売り・ETFの換金売り
GPIFの年金売りが6月末に向けてリバランスが行われる可能性が示唆されています。日本株があがってるので利食っていこうという話です。
これは25%ずつ組入れるGPIFの特徴なのでわかっている需給です。
また、7月にはETFの分配金ねん出売りが今回も1兆円以上来ます。
これを先回りして日本株を売っておこうという勢力が一定程度いると思われるということです。
さて、まもなく7月相場。
今回のテーマはあくまで2023年の後半を見通していこうというテーマの記事。
前置きはこのくらいにして、米国金融政策のアップデートをしていこうと思います。
実は昨年12月に執筆した
2023年の株式市場は儲ける大チャンスだって話①は米国の金融政策のお話しでした。
それが半年たって当たっていたのか?は是非ご一読いただきたく存じます。
ただ、微修正をしなければならないのも事実。
そのうえで、米国金融政策を読み切り、2023年後半相場の荒波を超えていくための備えをこの記事では論じていきたいと思います。
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