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2023年2Q決算に向けて持てる石油銘柄ランキング

2Q決算に向けてのセクターランキング記事第6弾です!
第一弾は自動車セクター、第二弾は半導体セクター、第三弾はゲームセクター、第四弾は総合商社セクター、第五弾は銀行セクターでした。もしよろしければ、ご一読くださいませ。

第6弾は石油セクターです。

石油セクターといえば当然ですが原油価格天然ガス価格などに左右されやすい業界ですし、脱炭素を目指す世界の中では逆風吹き荒れる業界だったわけですが、そのおかげで最近割安放置がたたり、低PBR銘柄として名を馳せてきました。

しかも足元では原油価格が大きく上昇してきたこともあり、再び注目が集まりだしている印象です。

当然業績も注目ですが、株価を左右しやすいのは「株主還元」の取り組み方。それによって大きく異なっております。

業界全体の立ち位置や個別銘柄の選好についてお話ししていきたいと思います。

石油事業には大きく分けて開発企業と精製元売企業がいる

初回なので、一口に石油セクターといっても2種類あることをイメージつけていただいたほうがわかりやすいと思うので、説明します。

3つに分かれています。

一つ目が上流の事業。ここに該当するのは主に日本では
INPEX(1605)
石油資源開発(1662)

になります。

上流では、実際に探鉱や開発を行っております。
簡単に言えば、原油や天然ガスを掘る会社です。

掘って、それを中流に売る仕事をしています。

そのため当然、原油価格が上がれば掘ったものが高く売れる。同じ1バレル掘って50ドルか、1バレル100ドルかだったら単純に売り上げが倍違う。ということで、上流の2銘柄は、原油価格や天然ガス価格がダイレクトヒットします。

二つ目が中流の事業。ここに該当するのが主に日本では
出光興産(5019)
ENEOS(5020)
コスモエネルギー(5021)
になります。

中流は原油を買ってきて、まず「精製」します。

小学校の理科でこんな図見たの覚えてますか?
原油を加熱し、温めて、温度別に分かれていきます。

上から
「LPガス」
「ガソリン・ナフサ」
「灯油・ジェット燃料」
「軽油」
「重油・アスファルト」

となっており、ただの原油をそれぞれ使えるものに精製し分離します。

その後、転送されてそれぞれの使用用途まで運ばれます。

最後に下流が皆さんご存じのガソリンスタンドです。一般消費者が使うのはこれくらいですよね・・・。

これの説明は不要かと思いますので省きます。

ENEOSや出光やコスモもそれぞれ自前のガソリンスタンドを保有しており、中流から下流までをフォローしているということになります。


大分再編されましたので、昔あったシェル石油とかエッソとかモービルとかジャパンエナジーとか・・・。みなくなりましたねぇ・・・。

ここら辺の会社は、原油価格に左右されにくいという特徴があります。
なぜなら原油を高く買ってくれば、精製した後の「ガソリン」や「LPガス」や「軽油」や「灯油」を高く売ればいいだけです。

あくまで材料(原油)買ってきて、付加価値をつけて売る仕事がこの石油精製元売セクターということです。

軽くこのイメージを持ったうえで、本編に行ってください。

2023年株価パフォーマンスランキング

1位 INPEX +55.61%
2位 コスモエネルギー +47.8%
3位 石油資源開発 +40.36%
4位 ENEOS +23.09%
5位 出光興産 +5.92%

改めてみると、9月末の配当落ちから今までこっぴどく売られてるな・・・。と思いますね・・・。

バリュー相場&原油価格高騰&配当取りというトリプルカタリストで爆騰していったこの5社ですが、見事に売られてしまっております

この売られた状況下で果たして買えるのか?

次回2Q決算に向けて押し目買いを狙いやすい銘柄はどれか

この5社の比較と、せっかくなので最近人気だった中小型銘柄についても触れていきたいと思います。

何卒宜しくお願い致します!

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