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韓国-YMCA ゲストハウスの仲間

キムチ・ダウンタウン・ゲストハウス【7泊11,130円】が韓国での私の寝床だ。
韓国を旅する人、仕事でソウルを訪れている人、家を持たずゲストハウスを渡り歩く生活をしている人。様々な目的で集まるゲストハウス。
今まで出会ったことがない生活をしている人といると楽しい。
私の人生、もっと自由に生きてもいいんだと思えてくる。

二段ベットが3つ並んだ6人部屋が私の部屋だ。
韓国人オンニ(お姉さん)との出会い。
オンニは私の事をとてもよく気にかけてくださった。
オンニのベットの上段に韓国人の女の子。
絵を描いてWeb上で公開しているクリエイティブな子だった。
(仮ネームをクリちゃんにしておきます。)

しばらくは3人で過ごしていたが、私のベットの上段にも荷物がある。
姿はまだ見たことがなかった。
ブラックジーンズをベット柵に干し、バックパックが大胆に置かれている。
ジーンズは私のベットのカーテンになっていた。(細かいか。笑)
どんな人なんだろう。
いつも、夜遅くに帰ってくるようだった。

美容関係のお仕事もしているオンニが私の肌チェックをしてくださっていると、上段ベットの方が帰ってきた。今日は珍しく早めの帰宅。
「Hi !!」と声をかけてみる。
透き通った肌が美しい女性だった。

彼女はしばらく荷物を片付けていた。

3人でYouTubeのアプリを使用し、自分のお気に入りの曲を紹介し合っていると、ある曲が話題に上がった。なぜこの曲の話になったのかは覚えていない。

「YMCA」

いや、なんで「YMCA」知ってるん?!
そんなに有名?西城秀樹!と一人で驚いていた。

こうやって「Y」「M」「C」「A」と身体で文字を作り、こう踊るでしょ!
と説明してみるがどうも反応が違うようだ。

通じないので、YouTubeチャネルで西城秀樹が踊っている動画を検索して紹介し、日本で「YMCA」と言ったらこれやで!としっかりアピールしておいた。

無知とは恐ろしい。

本当に恥ずかしいが、私は原曲を知らなかった。
ちびまる子ちゃんに出てくる西城秀樹しか知らなかった。

後で調べてみると、原曲「Y.M.C.A」は1978年米国Village Pepleというグループがリリースした曲のようだ。
その翌年1979年に西城秀樹が「YOUNG MAN (Y.M.C.A)」を発売したようである。
原曲はゲイの青年たちが集まる宿泊施設を題材にした曲のようだった。
何事も意味を調べずにいると、メッセージに気がつかないものだ。
Web上では様々な考察がされているが、こうして世の中に広く浸透しているのがすごい。
生み出した方の狙いだったのか、そうでなかったのかは私にはわからないが、応援ソングとして勇気づけられている人がいる。
実際、私も好きだ。全力で歌えるのがいい。
世界中の様々なアーティストがカバーし楽しく踊り、歌う。

そして、今、生まれた国が異なるもの同士が盛り上がっている。

荷物の整理をしているベット上段の彼女にも聞いてみた。
彼女は生まれがフランスで、今は東京に住んでいる事がわかった。
日本に住んで7年、幼稚園で英語の先生をしている。
(仮ネームをリンダにしておきます。)

リンダは原曲派だった、私のYMCAダンスがおかしかったのか楽しそうに話してくれた。
リンダは日本語を話せるため私とは日本語、オンニと私は韓国語、クリちゃんは英語が話せるのでリンダとクリちゃんは英語とそれぞれが通訳しながらコミュニケーションを取っていた。
なんと新鮮な関係だ。
複雑だが、人生、複雑さが楽しい。

ちなみに、韓国ではTWICEがYMCAを可愛くカバーしていた。

YouTubeで盛り上がるゲストハウスの仲間達。
世界共通のSNSがあるのは本当に素晴らしいと思う。
そして、言語が違う国に行く度に音楽の力を感じる。
言葉は分からなくても音楽があれば心の底から楽しめる。
見ず知らずの人々とも一緒に笑顔になれる。

私たちのDNAに刻み込まれた共通の遺伝子。
人類が一つであることを感じさせてくれる。
嬉しさとenergyが沸き上がってくる。

アプリを一緒に共有しながら楽しめる。
当たり前の現在に感謝します。


楽しいって感情が幸せ。

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