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代表取締役就任にあたり

いつも菱田ベーカリーをご愛顧頂きありがとうございます。
菱田ベーカリーは昭和26年に創業し今年で71周年を迎えました。
そして今年4代目代表取締役社長へ就任させて頂くこととなり大変身の締まる思いです。

社長 菱田仁

創業者菱田喜久治の「戦後の食糧難を美味しいパンで復興したい」という想いから始まった菱田ベーカリーは宿毛市唯一のパン工場として地域と共に成長してきました。
創業当時は限られた設備の中で苦労を重ねながらパンを焼き、町へは自転車で配達に回っていました。
「食べる物がない」時代に自転車で届けられたパンを受け取った人々は嬉しそうに喜びながら食べたんだろうと、きっと今でもその味は記憶に残っていることと想像します。


配達用の三輪車

私の記憶に残る味は、幼い頃、祖父が養殖場でアジを鯖いて食べさせてくれた事。
その時の、船にう打ちつける波の音、潮の香り、魚の旨さだけではないその時の情景の全てが美味しい記憶となって私の心に残っています。

人がおいしいと感じるコトは商品そのものの味だけじゃなく、誰と食べたのか?
やどんな場面で食べたのか?ということが同時に刻まれていると思うんです。

宿毛市で学生時代を過ごした子供たちは、楽しみだった給食で食べたコッペパンや、高校の売店で我先に買った菓子パンなど、菱田ベーカリーの味が青春の記憶として残っている方も多いのでは無いでしょうか?

これからも家族の団らん、ハレの日、クリスマス、そんな場面に菱田ベーカリーの味が記憶に残るよう皆さんにとって身近な存在であれる企業を目指します。

人気の羊羹ぱん

しかし昨今の物価高によるコストの高騰、安全対策への経費増、感染症による市場変動の対応など課題も多く、合わせて人材育成や意識向上にも更に力を尽くしていかなければなりません。

私達はこれらの課題に「記憶に残る味を届ける」というコンセプトを強みに、県内をはじめ四国内そしてECサイトの販売を強化しリピート率を増やしていきます。
また社内では従業員の意識共有を高め製造技術の向上を目指し一丸となって、この困難を乗り切っていきます。

今後とも「菱田ベーカリー」を何卒よろしくお願いいたします。

代表取締役社長 菱田仁


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