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夫婦の将来資金として、iDecoをやってみましょう

「iDeco」ってご存知ですか?

最近、ポスターやCMなどで、iDecoという言葉が使われているので、結構広まってきたみたいですが、まだまだ認知度は低いようです。

しかし、この制度は、現在では最も良い投資と言えます。


iDecoとは「個人型の確定拠出年金」です。

会社員の方なら勤めている会社で企業年金に加入していることがありますが、それが企業型の確定拠出年金です。

会社員の方は、お給料から年金保険料が引かれているかと思います。

個人事業主の方は、国民年金を収めているかと思います。

これらの年金が、将来65歳以降に年金として受け取ることが出来るようになりです。

ただ、少子高齢化の影響により、年金がいくら受け取ることが出来るようになるのか、また65歳からの受給が延長されてしまうのか、、、わかりません。。

年金をちゃんと受け取ることが出来るかという不安に対して、自分で将来受け取れる年金を積み立てよう、というのがiDecoの趣旨です。

国も将来受け取れる年金を自分で積み立てるよう推奨しています。

これから、そのメリットとデメリットを説明していきますね。


①iDecoの運用益は非課税

預金の利息と、株式や投資信託での運用益に対しては、現在のところ20%の税金が課されています。

100万円投資して、200万円で売却して100万円の利益が出ても、20万円が税金として取られてしまいます。

iDecoでは、この税金がかかりません。

利益に対して税金がかからないことは、投資額が大きくなればなるほど、その効果が大きくなってきます。

②iDecoへの投資額が全額、所得控除出来る

iDecoでは、個人事業主なら毎月68,000円以下、会社員の方なら毎月23,000円以下の積み立てが出来ると決められています。

毎月、どれだけの積み立てをするかは個人の自由です。

例えば、会社員の方で毎月23,000円の積み立てが出来る場合は、年間276,000円が積み立てられることになります。

所得税と住民税の計算の基礎となる所得金額を計算する際に、この全額を差し引くことが出来ます。

276,000円を所得金額から差し引くことが出来れば、所得税と住民税で合わせて82,800円も節税することが出来ます。
(所得税率を20%と仮定、住民税は所得金額の約10%なので、所得税と合わせて30%で計算)

これを20年間すると、合計で1,656,000円もの節税効果があります。

投資をするだけで、こんなに節税が出来るなんて、なかなか存在しません!

③60歳以降に受け取る際に、退職金として受け取れる

iDecoのデメリットとして、60歳まで滅多なことがない限り、受け取ることが出来ません。

これは結構大きなことで、何かで急に大きなお金が必要になったときに、使うことが出来ません。

なので、投資する金額は余剰資金でやる必要があります。

60歳までの資金計画を考えてなくても大丈夫、ぐらいの資金でやる必要があります。

しかし、60歳まで引き出せないことにはメリットもあります!

お子さんがいらっしゃる家庭は、60歳までの間にたくさんお金が必要になり、知らないうちにお金がなくなっている、ということが多くあります。

iDecoで毎月積み立てを行うことにより強制的にお金がたまっていき、それを60歳以降に受け取ることが出来ます。

言い換えれば、夫婦の将来資金をためることが出来ます。

しかも、iDecoの大きなメリットの1つとして、お金を60歳以降に受け取る際に、退職金として受け取ることが出来ます。

退職金は普通の給与とは別に、特別に税金が安くなる優遇措置があります。

投資年数により異なってくるのですが、20年目までは毎年40万円、20年目以降は毎年70万円の金額が非課税枠として増えていきます。

例えば、iDecoに35歳から60歳まで25年間投資すると、20年目までの合計800万円と、21年目~25年目までの合計350万円で、合計1,150万円までは非課税となり税金がかかりません。

iDecoは会社員の方なら毎月最大23,000円しか積み立てが出来ず、25年間で計算すると6,900,000円なので、非課税の1,150万円を下回るため、お金を受け取るときに全く税金がかかりません。

④投資商品が多い

iDecoで毎月積み立てを行って、その運用は自分で選択することが出来ます。

株式や投資信託だけではなく、定期預金として置いておくことも出来ます。

株式や投資信託だと、どうしても損をする可能性があって怖いという方は、定期預金で運用しても全然良いかと思います!

定期預金で置いておくと、株式や投資信託みたいにたくさん儲かることはありませんが、投資時の所得控除など他のメリットを考えても、充分にやる価値はあります。

どれぐらいのリスクがある商品で運用でするかは、それぞれの事情により他に既にNISAなどで投資信託で運用している場合は、iDecoはリスクがない定期預金で運用するという選択も良いかと思います。


~iDecoの要点まとめ~

これまで見てきましたように、iDecoは良いことばかりです。

積み立てをするときは全額が所得控除が出来て税金が安くなり、運用利益に対しては非課税で、お金を受け取るときは退職金として税金の優遇措置が受けられる!!

iDecoの商品自体の設計は国が行ったものであり、制度の変更はあるかも知れませんが、今のところはこれ以上に良い投資商品が見つからない、というぐらい良い商品です。

60歳以降に子育てがひと段落してからの夫婦の将来資金として、iDecoをやっておくことはとても良いと思います。


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