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高額な固定資産税がネックで持てない「予備機」。であれば、柳井工業が持ちますよ?

今回「プラントの予備機保有の重要性」をテーマにお伝えします。結論から言えば、「柳井工業が予備機(※1)を負担したい」です。

※1 予備機:プラント内の機器が使えなくなった場合、代替する機械。

(プラント業界に馴染みがない人にとっては、「予備機って何?」状態だと思います。1つ1つ順にお伝えするのでご安心を……!)

まずは前提情報として、プラントの仕組みから解説していきます。

プラントの”メイン”と”サブ”。本当にこれだけで大丈夫?

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プラントには「主機」と「補機」があります。

主機は「メインで動いてもらっている機械」のことで、基本的に主機によってプラントが動いています

ただ、「機械の定期検診」をするために”定修工事”や”メンテナンス”を行う必要があり、プラントを一時的に止めなければいけません。また、主機の不具合も時々起こります。

メンテナンスや不具合でプラントが止まると、多額な損失になるため、代打として動くのが「補機」。いわゆる、ピンチヒッターのような存在。


「補機さえあれば、大丈夫」と言われるプラント業界。しかし、私は「果たしてそれで大丈夫なのか?」と疑問に思うわけです。

以前、以下の記事で「海外との違い」を深掘りしました。実は日本では主機と補機で成立していますが、海外では「予備機」を持っており、合計3台以上保有しています。

私は過去に、シンガポールで派遣されたことがありました。日本よりも国面積が小さいシンガポールですらも、予備機を保有していたのです。とても驚きました…。

案外見落としがち。万が一に備え「予備機」を持つ。

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私が「補機だけに頼るのはリスク」だと考えるのは、大きく3つの理由があるからです。詳しく説明していきます。

1.不安でじっくり時間をかけてメンテナンスができない
2.補機が100%問題なく稼働できる保証はない
3.機器が古すぎてメンテナンスの手間がかかる

・・・

●1.不安でじっくり時間をかけてメンテナンスができない

”主機”の不具合が発覚し、代わりに”補機”を使う場合。この際、補機に問題が起こるとプラントは完全に止まってしまいます。やばいです。

なので「はやく主機を直さなきゃ」と焦ってしまい、「丁寧さ」よりも「迅速さ」に重きを置きがちに。(もちろん、丁寧に雑なメンテナンスはしませんよ!)

プラントの機械は、そう簡単には壊れませんし脆くもありません。ただ、この時「予備機があれば安心なのに……」と何度も思うわけです。

●2.補機が100%問題なく稼働できる保証はない

主機が何かあった時のためにある、補機。しかし、その補機が「いついかなる時も100%稼働する」という保証はありません。意外と盲点ですよね。

万が一に備え「予備機」を用意する。この上ない安心感はありません。

●3.機器が古すぎてメンテナンスの手間がかかる

日本のプラント機器は、数十年も前のものがデフォルト。とても古く、構造を理解するのに時間がかかるため、メンテナンスも容易ではありません

機器が高いため、買い替えをせずに何十年も同じ機器を使っていますが、結果的には「時間のロス」新しい予備機を用意した方が、長期的にはお得です。

ネックとなる「高額な固定資産税」。それ、柳井工業が負担しますよ?

理想は「予備機を持っておく」こと。とはいえ、簡単なことではありません。

先ほど紹介した記事にもお伝えしましたが、日本の「固定資産税が高い」からです。

予備機の所有は安全ではありますが、いつ使うかはわからない。そんな機器に、追加で税金を払わなければいけない状況が、いけ好かない。この状況がループしています。


であれば、予備機を「柳井工業が持っておく」のはいかがでしょうか?

これは可能かどうかはわかりません。どうしても法律と関わる問題。ただ、理想としては掲げていたい。可能であれば、すぐにでも実行したいです。

柳井工業が予備機を保有できるようになれば、以下のメリットがあります。

・固定資産税がかからない(もしくはぐんと下がる)
・人手不足が解消される
・人件費の削減に繋がる

柳井工業が予備機を保有すれば、固定資産税はぐんと下がりますよね。


そして、1番ネックなのは「メンテナンス費」や「人件費」。現状、定修工事でポンプをメンテナンスするのに1回「20万円〜30万円」。200人がかりで行っています。

予備機を持っていれば部品代で100万円以上はかかりますが、以下のメリットを見込めます。

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・メンテナンス費はほぼなし
・人件費も大幅に削減可能
・新品なため数十年持つ
・小さな部品であれば人員も少なく済む
・手間がかからないので宿泊費も削減可能

予備機を持つ。柳井工業が保管し、固定資産税を削減する。

長期的に考えればこちらの方が、圧倒的にお得です。近い将来、叶えていきたいです。


取材・文/ヌイ(@nui_nounai

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