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Q:プラントがなくなるとどうなりますか?A:今の日常を失うかもしれません。

これまで柳井工業のnoteでは、プラント業界に関する発信をたくさんしてきました。

ただ意外にも「プラントって何?」といった、基礎的な話をまだしていませんでしたね。

そこで今回は「ある日突然、プラントがなくなったらどうなる?」という話をしていきます。

プラントの役割や、柳井工業がプラント業界で担っている役割についてお伝えできればとお思います。

Q:プラントって何ですか? A:プラントは工場の名称です。

「プラント」と聞いても、ピンとこない人がほとんどだと思います。前提として、プラントは「工場の名称」です。

主な役割はプラントによっても様々。ざっくりとお伝えすると「みなさんの暮らし」に関わっています

以前こちらのnoteでも書きましたが、例えば新型コロナウイルスの影響で余儀なくされた”マスク”も、製造の過程でプラントが関わっています

コロナ初期、マスクを買えなかった頃を覚えていますか?

あの原因は、マスクの需要が一気に高まり、製造が追いつかなくなったからでした(もちろん、他の理由もあると思いますが)。

マスクも繊維からできていますが、その繊維も、プラントが石油に化学反応を起こすことで、やっと出来上がります

つまり、プラントがなければ「数々の生活必需品を作れない」と言っても過言ではありません。

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プラントの中です。数十種類の部品から成り立っていて、とても複雑です。

とは言え、まだ「???」と思っている方もいらっしゃると思います(笑)。次から図解を用いて、より噛み砕いて説明しますね。

数多いプラントの中でも「石油化学プラント」と「浄水プラント」の2つに絞って紹介します。

「石油化学プラント」がなくなると、車に乗れない

みなさんが毎日使っている車は、ガソリンやハイオクで動いていますよね。ガソリンもハイオクは「原油」から作られており、石油化学プラントが関与しています。

実は、輸入した原油は「原油」のままでは使えません。石油にするためには、マジックが必要です。図解で説明していきます。

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原油を石油プラントで「分解・点検(化学反応)」をした後に、石油ができあがる図。

石油化学プラントが「原油」に化学反応を起こして、「ガソリンやハイオク」に変身させています。

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石油化学プラントなしではガソリンやハイオクは作れない。極端な話になりますが、プラントがなくなれば車に乗れなくなってしまう……。

原油は優秀でなので、多くの素材に使われています。ガソリン以外にも、プラスチックにも入っていますし、マスクの素材である不織布にも入っています

ただ、単体では原油本来の力を発揮できず、プラント必殺技である「化学反応」の存在が必要不可欠。

つまり、プラントがなくなれば、身近な生活必需品を作れなくなってしまうかもしれません。

「浄水プラント」がなくなると、水が使えない

私たちがいつも利用している水道水も、トイレで流している水も、すべて浄水プラントのおかげです。

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飲料水:浄水プラントが”川の水”を「分解・点検(化学反応)」をする
川の水:浄水プラントが”排水”を「分解・点検(化学反応)」をする

もし浄水プラントがなければ、水道水も飲めませんし、トイレの水も流せなくなるかもしれません。

汚染されるので、排水をそのまま川に流すわけにはいけません。もしそのまま流してしまったら、川の中の生物も死んでしまいます。

飲料水にしても川の水にしても、まずは「きれいな水」にしなければいけない。その大事な工程を「浄水プラント」が担っているのです。

柳井工業が担うのは「プラントの心臓」である回転機

……で、柳井工業は何をしているのか?

柳井工業は、プラントの心臓と呼ばれている「回転機」に特化しています。

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回転機は、どのプラントにも組み込まれています。回転機の役割は以下の記事でお伝えしているので、よかったらご覧ください。

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今回は「ある日突然、プラントがなくなったらどうなる?」という話をしてきました。

一見、馴染みのない言葉だと思いますが、生活には深く関わっている「プラント」。この記事を通して、すこしでも体感してもらえてたらうれしいです。

今回と相性のいい記事はこちら↓

取材・文/ヌイ(@nui_nounai

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