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更年期の体調変化あれこれ

更年期のエストロゲン減少が原因で、内臓脂肪がついて、体重も増え、今までの方法では全く体重が落ちなくなり始めたのは、ちょうど1年前でした。食事や運動を工夫して、やっと内臓についていた3kgちょっと分の体重と内臓脂肪値は改善し、元には戻ったのですが、エストロゲン減少が止まった訳ではないはず。更年期の自覚はなかったのですが、今考えれば、あれは更年期症状かも?という事も多々思い当たったので、この機会にエストロゲンについて、きちんと勉強しておこうと思います。

エストロゲン分泌のピークは20代後半から30代。その後は減少し続けて、平均50歳で閉経を迎えます。そう考えると、もう10年以上前から徐々にエストロゲンが減り続けていたという事ですね。生涯でティースプーン1杯分しか分泌されないのに、体調を左右する程、大きな影響があります。その働きというと、

①女性らしさを作る→コラーゲン・エラスチンなどを作り、肌や髪にツヤを与えます。つまり、エストロゲンが減ると、お肌のぷりぷり感も減って、シワやたるみも増えます。疲れてくると、自分でもびっくりする程お肌が萎んで見えるし、髪もパサっとしてきたな>.<、と思います。それに、骨の50%はコラーゲンなので、お肌だけでなく、骨の老化にも繋がります。

②骨を強くする→破骨細胞の働きを抑えます。骨のリモデリング(骨はカルシウムなどの電解質の貯蔵をしていて、血中カルシウム濃度が下がると、骨を壊してカルシウムを増やしたり、また骨を作ったりする働きをしています)に関わります。閉経すると、このバランスも崩れて、骨粗鬆症を起こしやすくなります。コラーゲン生成だけでなく、骨を壊す働きが抑えられなくなるというのは、恐ろしいですね。

③血管の収縮を抑えます→血管を広げて、血流をよくするので、閉経すると冷え性や肩こりも起こりやすくなります。

④コレステロールの排出や分解を促進します→肝臓にある悪玉コレステロールを取り込む受容体を増やし、善玉コレステロールの合成を促します。閉経後は高脂血症になりやすく、成人病にも繋がりやすくなります。

⑤血圧コントロール→不足すると更年期高血圧症になりやすい。これも成人病に繋がります。

⑥自律神経の安定→脳は卵胞刺激ホルモンをたくさん出して、卵巣にエストロゲンを分泌するように命令しますが、卵巣の老化によりエストロゲンが出せない状態になると、脳の視床下部がパニックになり、自律神経や免疫機能の低下も起こります。皮膚の免疫力も下がるので、かゆみ・蕁麻疹・乾燥やアトピー性皮膚炎になる事もあります。

等々。その他、女性らしさにも含まれますが、エストロゲンは乳腺を発達させたり、子宮内膜を厚くして受精卵の着床を助けるという役割もあります。また、脳の活性化にも関係するという事なので、これが分泌されなくなるというのは、かなり残念な事です。

考えてみれば、ひどい肌のかゆみや湿疹が5~6年位前にあった!し、アレルギーかと思うような顔のかゆみで目元が腫れて目が開かない事もあった!薬を塗ってもなかなか治らなかったのは、ホルモン減少が原因だったからだと今更納得です。ちなみに、ホルモンが原因のアレルギーやアトピーはホルモンを補えば早く改善するそうです。それはそうですね。

これから先、エストロゲンを増やすことは無理ですが、大豆イソフラボンを摂るとか、質の高い睡眠をとる(ストレス解消の為、ストレスは更年期障害を悪化させることもあるので)とか身体を温める事で自律神経の調整をする(体が緩んでストレス解消にもなります)等で補う事は出来るようです。補って無理なら病院でのホルモン充填療法という方法もあります。

気付かなかったけど、実は徐々に影響があらわれていたエストロゲン減少。現実を受け入れつつ、良い感じで年を重ねていけるように頑張ろうと思います。

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