「名言との対話」4月17日。小池一夫「僕は80歳ですが、これからが自分が全盛期だと思っています」
小池 一夫(こいけ かずお、本名及び僧号: 俵谷 星舟〈たわらや せいしゅう〉、旧名: 譲〈たわらや ゆずる〉、作詞家としての別名: 東 文彦〈あずま ふみひこ〉、1936年5月8日 - 2019年4月17日)は、日本の漫画原作者、小説家、脚本家、作詞家、作家。享年82。
秋田県大仙市出身。中央大学法学部卒。時代小説家・山手樹一郎にまなび小説家を目指すが断念。その後、司法試験を受験するが3度失敗。さいとうたかをプロダクションをへて独立し、わずか数年で劇画界に一大勢力を築く。
1970年、「漫画アクション」連載の「子連れ狼」が大ヒットし、映画化、テレビ化された。アメリカにおける漫画ブームの先駆けとなった。1977年に小池一夫劇画村塾を設立するなど、新人の育成にも熱心だった。2000年に大阪芸大教授教授となり、ゼミで多くの漫画家を育てた。
世に出るまでゴルフ場、雀荘などに勤務したこと、また居合道、茶道にも詳しく、その雑学的知識が漫画に生きている。
『小池一夫のキャラクター創造論ーー読者が「飽きない」キャラクターを生み出す方法』を読んでみた。
まずキャラクターから考える。名前、年齢、生い立ち、職業、家族、交友、好物、苦手、性格、夢、能力などを徹底的に考え抜く。主人公のオーラ、弱点を定める。そして敵役・ライバルのカリスマ性、欠点をなどを決める。キャラクターは一人では起たないのだ。主人公の夢が物語の行く先を決める。
ストーリーは事件など悪いことから始める。主人公は、「謎」を追う。脇役、引き回し役に物語の背景などを語らせる。
「主」(キャラクター)「謎」「技」(アイデア)「感」(感動・感情)が大事であり、「しゅめいぎかん」として覚えるといい。
この本の中で、「僕は80歳ですが、これからが自分が全盛期だと思っています」と強気の宣言をしている。
ところが小池一夫はそれから2年後に82歳で亡くなる。実年期まで疾走し熟年期の途中で倒れたのだ。今からが「全盛期」だとする心意気、気概がいい。
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