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「名言との対話」10月3日。寺澤芳男「外国人が興味を持つ日本のことを英語で語る」

寺澤 芳男(てらさわ よしお、1931年10月3日 - )は、日本の実業家、政治家。

栃木県佐野市生まれ。早稲田大学政経学部卒。野村證券入社。1956年、フルブライト留学生としてペンシルべニア大学大学院ウォートン・スクールに留学。1972年、米国野村證券社長。1982年、会長。野村證券副社長。1985年、ニューヨーク日本人として初めてニューヨーク証券取引所の正会員。1988年、MIGA(世界傘下と多数国間投資保証機構)初代長官(在ワシントンDC)。1992年、日本新党から参議院議員に立候補し当選。1994年、羽田内閣で経済企画庁長官。1997年、参議院外務委員長。1999年、ローン・スター・ジャパン会長。2001年、スターバンク会長。

主な著書「ウォール・ストリート日記」「Thank Youといえる日本人」「英語オンチが国を亡ぼす」等、多数。2009年8月号「文藝春秋」の巻頭随想で「ウォール街と高橋是清の墓」を発表。

寺澤が活躍していた頃、私もメディアに登場する姿や言葉を追っていた。意外なのは70歳を過ぎて永年連れ添った妻と離婚して27歳も年下の若い女性と結婚したニュースも聞いた。その女性も早々に亡くなる。公私とも数奇な運命を生きている人だ。

以下、語録。

「通用するのは内容であり人格であり、英語でコミュニケーションできる実力である」「日本語が常語として通用しているのは日本だけで地球上の人口60億のうち1億24万、約2%。国連の調査によると75%の加盟国は英語を公用語とすることを望んでいます」「仕事とは何か、会社で働く企業で働くとはどういうことなのか?私は女性とか男性とか、日本人とかアメリカ人とか、大人とか子供とか年寄りとかそういう分け方じゃなくて、これからは個、それぞれ持っている個、自我、自分というものが重要になる時代だと思います」

『スピーチの奥義』 (光文社新書)を読んだ。いくつか参考になったことを記しておこう。

スピーチの前の発声練習が大事。「あいうえお発声練習」。大きな声を出して10回繰り返す。ウウとかエエとか言わないこと。「たとえ」のうまいのは中曽根総理で「弁慶のいない牛若丸(安倍首相)」「甘いけれどすぎに溶けてなくなってしまうソフトクリーム(鳩山首相)、、、。
この本の中では「外国人が興味を持つ日本のことを英語で語る」という記述に膝を打った。相手の土俵ではなく、自分の土俵で戦えというアドバイスである。それは日本のことを知っているか、そしてそれを英語で話すことができるか、という問いである。

現代日本の政治経済文化、そして寿司、日の丸、富士山、天皇、カラオケ、短歌、俳句、相撲、歌謡曲、浮世絵、などの日本文化、、、。私は今まで大学や図解塾でこういうものを図解する講義をやってきた。ぞの図のなかの単語を英語に変えることで、寺澤の要請に応えることができると思っている。そういう本もそろそろ手掛ける時かも知れない。

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