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「名言との対話」11月18日。ジョージ。ギャラップ「I could prove God statistically. 」

ジョージ・ホレース・ギャラップ(George Horace Gallup、1901年11月18日1984年7月27日)は、抽出調査の技法を開発したアメリカ合衆国の調査実務家で、世論調査に用いられる抽出調査の統計学的技法によって成功したギャラップ調査Gallup poll)の創始者

アメリアイオワ州出身。応用心理学博士。大学で教えながら、1932年から大手広告会社で、印刷媒体やラジオの需要についての調査にかかわる。どんな広告が影響を与えているかという効果や、コミックがよく読まれていることを発見する注目度などを明らかにし評判をとる。

1935年に企業を設立。翌年のアメリカ大統領選で、ルーズベルトの圧勝を予測し、的中させ、全米を驚かせた。1937年からは、コロンビア大学を離れ、調査実務に集中していく。

1936年のアメリカ大統領選では、リテラシー・ダイジェスト誌は200万人以上のデータを収集し、共和党のランドンが57%を得票し勝利すると発表。ギャラップはわずか3000人のランダム・サンプリングという手法でルーズベルトが55.7%を獲得し勝利するという予測で対抗した。結果はルーズベルトは60%という大番狂わせの大勝利となった。

1945年にはイギリスの総選挙で、チャーチルの保守党の敗北と、労働党の勝利を予測している。

1958年、影響下にあった調査会社をグループ化し、ギャラップ社を結成する。ギャラップ社は、正確な調査とコンサルテーションを得意とする世界的大企業になっていき、ギャラップは世論調査の代名詞にもなっている。

ギャラップには「I could prove God statistically. Take the human body alone - the chance that all the functions of the individual would just happen is a statistical monstorosity.」という言葉がある。

ギャラップは私は神の存在さえも統計を使って証明できる、というのだ。たとえば人間の体を見てみようか。人間に備わったすべての機能のみごとな全体的統一は、統計的にはありえない現象だ。神が存在して作っているとしか思えない。だから神は存在するに違いない。統計という言葉を反語的に使っているが、こういった意味だろうか。統計はすべてを明らかにすることができるという自負をあらわした言葉である。


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