げんまいちゃ

アナザー

昨日「この日に帰るよ」ぐらいしか連絡をくれない単身赴任中の旦那から電話があった。どうしたんだろうと思ったら最近の雪で誰か事故に遭ってないか心配してくれていたらしい。

うん、わかるけど雪が降らない土地でもないしなんで今回に限って、って思ってたら「寒波」がすごくて、一週間くらいは続くからだそうだ。

旦那は仕事柄天候を気にする癖がついていて、独身の頃は下手したら1年単位で全国に転勤内示が出ていた人だから雪の怖さは人一倍理解しているんだろうと思う。

実際、函館に転勤になった時には3年ほどそこに暮らしていたけど、雪の怖さやアイスバーンの恐ろしさをしっかり覚えた3年だった

たった3年でそれだけ身に染みているってことはそこに暮らす人ってすごいよなーって尊敬する。

私は個人的に雪が好きでうまく付き合えば雪は楽しめるなーくらいには学習した。

それまで雪イコールまっしろでふわふわで冷たくて大好き!っていうお花畑だったから雪の怖さを目の当たりにしたり、ほんの40センチくらいのふわふわの雪で死にそうになったこともあったから、しっかり覚えた。

それでもアイスバーンでツルッ→ステン→ゴーンは何度かあって誰もいない道の端で傷みに悶えて涙目になったことも数回あった。あれはめっちゃ痛かった、と10年以上昔なのに未だに思い出してはゾッとする。


ってお得意の脱線に気がついたところでw今回の本題w


って言っても雪に関することだからまあ脱線とも言えなくもないが。


そんなこんなで旦那から電話が来て雪道の歩き方指南をのべて「子供らに気を付けてって言っておくように」って言われた。


まあ雪うんちくみたいなもんだけど、毎回耳タコなので覚えてしまった。

個人的にはそうやって「毎回同じこと言ってるなー」くらいのレベルでないといざという時に思い出せないんじゃないか、と私は思っている。

どんなにうっとうしくても「ああはいはいわかったわかった」って思っても自分がその立場に立たされた時にそのうっとうしいと思ってたことを思い出せるのはしつこく言ってくれた人がいるからで、良かれと思って行ってくれた通り、その「耳タコ」が役に立った。

私もしつこいのやうっとうしいのは嫌いだから「またかよ」と思いながら聞いていたけど、実際「このつるつるの道をどう歩けばいいの」って場面に出くわしてはじめて旦那の耳タコを思い出して無事に家に帰れたことがあった。


旦那が言ってくれたことで役に立ったのは

凍った道をどうしても歩かなきゃいけない時は歩幅を普段の1/3にしてしっかり踏みしめてゆっくり歩くこと。
自転車の場合はいつ滑ってもいいようにサドルを低くしてすぐにベタ足がつけるようにしておくこと。
そうやって時間をかけて通勤するためにいつもより早めに家を出ること。


雪国なら底にカギ爪がついた靴や長靴は当然のように売っているけどここはそうじゃない。

一年に一度、ふわふわの雪が降って朝には溶けてしまう。アイスバーンなんか夜中にしか現れない。そんな土地だから、昼間も雪が居残ってアイスバーンが日陰のあちこちに残っているのは非常にまれで怖い。


でもさ、そんなこと言っても実際に雪の怖さを体験したことのない、朝になれば溶けててアイスバーンが何者かってのもちゃんと理解していない子供に位置から説明するのはすごい大変。


そこでタイトルの「アナザー」である。ああ、やっと本題らしいこと言えた!



「アナザー」

数年前にアニメ放映されためっちゃ鬱アニメ。

クラスに「彼女にかかわると死ぬ」みたいな呪いのような女の子がいてその彼女を巡ってなんだかんだあるお話。

ぶっちゃけ今もあのラストはよく覚えていないし全体的に人が死に過ぎだから途中でだれてきたってのが正直なところかな。

ただそのアニメの人の死に方がすごく特徴があって、普段ならなんてことないものでもタイミングや偶然が重なりまくって悲惨な事故になってしまうってやつだった。



例でいえばバスの窓から手を振ったら運悪く追い越しトラックがすれすれに通り過ぎてBADEND
道でちょっとよろけて友達に当たったらちょうど友達もバランス崩してて転んでしまって、そこにちょうど通った車にひかれてBADEND
お約束のエレベーターはあるし、事故につながりそうにないことも無理矢理事故になってしまうっていうこわいこわいEND


それを子供たちと見ていたので、「雪怖いよ、アイスバーンはアナザーになるからね」って言っておいた。

だってあれは二次元だけど、雪の上を自転車で通りすぎたり気を抜いて歩いていたらまじでアナザーになる、それくらい怖がってないと雪を舐めたら大変なことになるっていうことを言いたかったんだけど、普通に言うよりはこういう言い方をした方がいいかもって思って言ってみた。


見事に子供たちは理解してくれて特に自転車で通勤している下の子はアイスバーンエリアがいくつかあったらしく「まじでこわかった、あれはアナザー案件やわ」って理解してくれた。よかった。

まだまだ寒波は続くようで私も買い出しして冬ごもりというか雪ごもりする気満々だったから心配なのは子供だけ。

もうみんな成人してて上の子なんて20代のアラサーなのに過保護かもしれないけど、できれば親としては「せっかくここまで大きな事故もなく生きてこられたんだから雪や天候を舐めて命を粗末にしてほしくない」って思うし、言い方はおかしいかもだけど、そんなんで事故するのはもったいないって思う。


時々何かの冗談で「お母さんあんなに痛い思いして産んだのにー」とか言うけど、半分は本気だ。

せっかく五体満足で生まれたんだから指の一本も落とすことなく生を終えてほしいと思う。

ハガレンでも思ったけど、命というのはおいそれと人間の手で生み出せるものではないと思うしその領域は人間は手を出しちゃいけないものだと思う。

今世間ではAIとか学習成長する人工知能が巷を騒がせているみたいだけど、胚芽や受精卵から人間の姿になるまで大きくなるなんて奇跡としか言いようがないし何の計算式もなく母親のおなかの中でそれが行われてるってすごいことだと思う。

だから余計に五体満足を大事にしてほしいし、無理なことはやめてほしいと思う。


ちょっと最後に脱線してしまったけど、母親のエゴって感じでごめんなさい。


アナザー気になった人はググってもいいと思うけど相当に精神的にやられるので豆腐メンタルな方は気を付けて!

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