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応援する気持ちを形に

何で野球が好きなんだろう。
何で応援するんだろう。

前者は、「そこに野球があったから」としか言いようがない。
野球を好きでない自分の記憶がない。物心ついた時には好きだった。運命か。運命なのか。
そして何で応援するのか。
それも、「応援したいから」としか言えないだろう。自分には出来ないことだから。憧憬と尊敬とともに。
あるいは「好きだから」。
野球が。チームが。選手が。
そこに関わる人が。出逢った人が。縁に連なった人が。
その土地が。そこに住む人が。ものが。

野球にのめり込むにつれ、だんだんに繋がりは増え、好きなものが増えていく。でも、応援する気持ちは減らない。

●ヤクルトから富山へ、埼玉へ、神奈川へ

ヤクルトが好き。
そこから始まって、伊藤智仁が行った富山GRNサンダーバーズを知り、富山に行き、富山を応援するようになり。
地元のチームを応援したくなり、吉田大就という選手の入団を切っ掛けに、埼玉武蔵ヒートベアーズの試合に行くようになり。
富山の選手たちが移籍した神奈川フューチャードリームスも、応援することに決めている。

取材をさせてもらうこともあるけれど、基本的に応援したくて、試合中は必ずスタンドにいる。出来る限り声を出す。
基本的に一ファンなのだ。

野球を見るのが好き。そのチームが好き。選手が好き。
応援するのが好き。
応援が届いて、その人の力になっていると思えることが。
その人たちのために、何かが出来ると思えることが。

BCリーグは、球団も小さくて、人も少なくて、でも熱い。上を目指して頑張り、成長していく選手がいて、工夫して尽力するスタッフがいる。テレビ越しではなく、(こんなご時世でもなければ)現地に行くことでしか見られない。近くで顔を見て、声を届けられる。
選手も、コーチも監督も、球団スタッフも、リーグ首脳部でさえ、近いところにいる。

●応援を形にしていくこと

歴史も浅い独立リーグ。しっかりした経済基盤があるわけでもなく、十分な集客力があるわけでもなく、チームもリーグも、限りなく可能性はあるけれど、足元が崩れるリスクも大いにある。でも、球団と選手は夢を抱いて、少しでもレベルの高い野球をするために、見に来るファンのために、地域のために、いつも色々考えている。
BCリーグの場合、ファンの方も、球団のためにリーグのために、少しでも観客を多く呼ぶために、なんだかいつも必死に考えている気がする。与えられるものを受け取るだけで、手放しで喜んではいられないのだ。
ずっとこのチームを見ていくためには。

好きなチームを応援するのが楽しい。勝つと嬉しい。
そうして好きな球団のために、リーグ全体のために何かしたい。ファンも出来ることは大きい。
昨オフ、福井球団が経営破綻して存続の危機になったとき、立ち上がったのは福井のファンだけではなかった。ほかの球団も他人事ではなく厳しいという側面もあるが、それだけではない。
「BCリーグのチームは家族みたいなものだから」
そう言ったファンがいた。ほかのチームも失いたくない。
独立リーグが生まれて15年。BCリーグが始まって13年。
リーグ全体にも愛着は生まれて育っているのだろう。

今年は異例の年だ。
BCリーグ全体にとっても強い逆風であることは間違いない。
ファンの力も今まで以上に必要になる。
ただでさえ厳しいと言われる独立リーグだけれども、独立リーガーは強い覚悟を持ってやって来ている。

6/20には、ついにBCリーグも開幕する。
こちらも強い覚悟で見守りたい。
二度とはない、この年を。

★そんな気持ちで、BCリーグの同人誌に寄稿させていただきました★

昨年発行されたBCリーグ本第一弾を読ませていただき、第二弾の参加者募集に応募させていただきました!
形式は自由。文でも漫画でも絵でも。どのチームでも可。
BCLってどんなリーグ?どんなチームがある?という初心者向けの紹介から、観戦記、球場紹介、選手の思い出、観戦に付随した観光やお店の案内などなどなど。
第一弾で手薄だったチームのファンの参加があると嬉しい…とのことなので、富山と神奈川を書かせて頂きました。
ともにBOOTHで通販されています。興味ある方は是非ぜひ!

次回があったら…次回もチャレンジしたいです。
今年はほかのチームの選手も色々注目していきたいですねー。


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