「時間」について探求する

時間って何?
6/20㈯オンラインにて、そんなことについて話し合うワークショップに参加していました。
結論から言うと結論は出ていません。
(そもそも結論を求めるワークではありませんでしたので)

Time in Transition ~時間に囚われずに生きる時間感覚の探究~
「ファストな生き方とスローな生き方を超えて含む時間感覚を探求する」

https://www.facebook.com/events/1711712725663374/

全ての人に関係があるにもかかわらず、「時間」というテーマだけについて話し合うというある意味コアなワークショップ。

きっかけを下さったのは哲学的な思想をお持ちで、「お寺」という共通項から様々なテーマでここ最近お話しする機会を多くいただいている三浦祥敬さん。今回のファシリテーター。
Transit Libraryという、蓄積した有形無形の文化的資本を、貸し借りする場の提供プロジェクトを準備しておられます。(実はその概念については私も100%理解できていません💦)

https://note.com/transit_library

メインテーマである「時間」についての話題提供をして下さったのは生涯教育や生涯学習、医学教育等様々な実践をされている京都大学助教の種村文孝さん。物腰柔らかな雰囲気と深い考察力をお持ちでいらっしゃいます。

さてワークの内容。
普遍的であるはずなのに、行為や場所によって流れる時間の早さの感じ方が異なるのはなぜか。
時間に価値はあるのか。
資本主義社会の中、時間があまりにもファストに流れ過ぎてはいないか。
コロナ禍の今、ファストに流れる時間の感覚を見直す時が正に来ているのではないか。

そんなことについて話し合っていました。

ワークの中で「自然の中でのスローな時間の流れ」という表現(それに近いものも含む)が度々あって、
「自然」「スロー(な時間)」ということになるんだろうし、自分の経験としても納得できる部分はある。
だけれども、例えば、
〇サバンナで砂埃を上げて走り回るヌーの大群 や
〇豪雨の後の今にも溢れそうな川の激流
も自然ではあるが、それを見ても「あぁ、、時間がゆっくり流れているなぁ」とは思わないだろう。
「自然」「スロー(な時間)」となる場合の自然とは、例えば、
〇青空にぽっかり浮かぶ雲
〇新緑まぶしい山々の中にいて大空高く舞うトンビ
などを眺めている時で、そのような時にスローな時間を感じるのだと思う。
では、同じ自然であっても、ファストorスローに感じられる要件ってなんなんだろう、と思ったり。
本文を書いていて気付いたことだが、前者の自然は対象を「見る(能動的)」と表現しており、後者は「眺める(やや受動的?)」と表現している。無意識のうちに。
もしかしたら、能動的か受動的かがファスト/スローを決定付ける要因の一つかもしれない。
(うーん、こんな気付きがあるとは改めて言語化って大事・・・)

自分が今まで意識したことのある時間感覚の経験で言うと、新しいことに取り組んだりワクワクするような活動をしていた期間を後々振り返ると、時間の流れがスローだったように感じられる。「あぁ、あの時からぐら3ヶ月い経ったような気がしてたけど、まだ1ヶ月しか経ってなかったのか・・・」という風に。
そんなこともあって、限られた人生の時間をなるべく長く感じたいから、出来るだけ予定を詰め込んできていました。
が、案内人の三浦さんが最近引越してきたときにされていたみたいに「あえて(無理やり?)何もしない時間を作る」ということも魅力に感じたので、こんど時間を取って実験的にしてみようとかな、と思う。

種村さんの「仕事の時間」についての話題提供の中で「仕事=作業」ではなく、「仕事=生産的なもの(私は創造的なもの、とも捉えました)との定義づけがありました。
実家の家業で、父親と私が、店主と従業員という関係性である中で、「仕事の時間」「働く時間」について、私は父親との間で意識のギャップがあると感じていました。
それは、父親は作業も含めたものを仕事を捉えている節があり、私は作業等の仕事はできるほかの人に任せて、自分しかできない仕事に没頭した方がいいんじゃないか、と予てから思っており、種村さんの定義が非常に腑に落ちました。(父が生産的な仕事をしていないと言いたいわけではなく、すごく生産的かつ土創造的な仕事をしてきたおかげで今があります)
なるほど、「仕事」そのものの定義ギャップが招いた働く時間に対する意識ギャップで、時間のテーマとは離れますが、何気なく使っている言葉の定義をFIXしておく、という重要性についても新たな気付きでした。

結論のないワークでしたが、以下の2点についても、少し意識して生きていこうと思いました。大変有意義な「時間」でした。

★これからは「Time is Money」ではなく「Time is Life」
★ファストな時間とスローな時間を意識的に感じて、(出来れば)時間の流れをコントールしながら生きていく


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