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好きなものたち

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幸せな空間 〜 「陽だまり」 村下孝蔵

印象的なアニメには印象的な曲がある。 めぞん一刻は、斉藤由貴の悲しみよこんにちは、玉置浩二の好きさ、そして、村下孝蔵の陽だまりと、名曲揃い。 どれも未だに脳内に残っている。 陽だまりがイメージさせるのは、幸せな空間だろう。今時点の幸せでもあり、目指す地点でもあるのだろう。 まだまだ暑く、陽だまりが心地よい時期はまだ先。ある程度、気候が落ち着いたら、陽だまりの温度を味わってみようと思う。その時、感じる感情はきっと、幸せという種別のものだろう。

思い出しライブ・レビューVol.1 ~「1996年。アイアン・メイデンにブレイズ・ベイリーがいた時代」

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思い出しライブレビュー あの日あの時あの場所で、 確かにあの瞬間に立ち会った、、。。 後から振り返ってみると、それが意外と貴重な体験だったというライブがあります。メタル系が多いんですが、、、 たとえば、 ・マーティ・フリードマン在籍時でメロディアスなギターが健在だったメガデス(1998年) ・たまたまジョージ・リンチが戻ってきていたドッケン(1996年) ・ザック・ワイルドではなく、ランディ・ローズの弟子という触れ込みのジョー・ホームズがいたオジーオズボーン(1996

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Time to Goが流れていたミレニアムの頃を思う。

ミレニアムが騒がれていたころ、印象的なCMが流れていました。 その前に、、あの頃は、スピルバーグの映画「AI」などに代表されるように来るべき近未来への期待値が高まっていた気がします。90年代の始まりとはまたちがった明るい未来を想起していたのでしょうか。 ただ、日本の状況はまだ厳しく、就職難も続いていたし、経済状況も悪かった。ここに圧倒的なリーダーシップの首相が登場し、舵をとっていたのも懐かしい思い出。こういう時期には圧倒的なリーダーシップが求められるのかもしれません。

ポータブルレコードプレイヤーの思い出

田舎町の夏休み。 長い期間を過ごしていたのは祖父母の家。田舎町からさらに田舎に分け入ったその先にある祖父母の家は、圧倒的な自然に囲まれていたし、圧倒的に時間の流れもゆっくりでした。 北海道の夏は晴れが多く、青い空に白い雲、山並みや木々の緑がそれに映え、風ものんびりと。鳥が鳴き、トンボが飛び、夜にはカエルが合唱をする。 遊び盛りの年頃。そういった場所ではいわゆる娯楽が無く、周囲にあるものをつかって遊んでいたものの、それに飽きると今度は室内散策。それなりに大きな面積のあった家

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ポールとジョン、ポップとロックのせめぎ合い? ~「Los Angeles」 the brilliant green

このグループのリーダーが、ポール・マッカートニー信者であると何かの記事で読んでから、このグループを形作っている絶妙な音色の理由が分かった気がした。 彼らのメロディラインの根底にはポール・マッカートニーがいるのだろう。ビートルズの中でも、ロックンロールを体現していったのがジョン・レノンとするならば、ポップを体現していったのがポール・マッカートニーだった。 ジョンとポールどちらが好きか?という質問の答えだけで音楽の趣味がわかってしまうような、そんな明確さがあったのがビートルズ

ヒット曲の有無がアルバムを買う基準だった頃 〜 例えばZIGGY「KOOL KIZZ」など

中学生の頃は、とあるアルバムを買う場合、さすがに3000円もするので、ヒット曲が入っているかが一つの判断基準になっていた。 まあ、今にしておもえば、無理やりシングル曲やヒット曲を入れたためにアルバムの雰囲気がおかしくなってしまう例も多々あるわけなので、ヒット曲があるか否かは、芸術の完成度という意味では、気にするほどのものではないのだが、、、自由に使えるお金が制限されている頃には重要な要素だったのである。 ミスチルの深海は、名もなき詩というヒット曲を入れなければ更に最強だっ

彼の映像はそれ自体が生き物のような気がする ~「忘れられた人々」(スペイン映画)🇪🇸ルイス・ブニュエル監督

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「ジュラシックパーク」(アメリカ映画・小説)

1991年。 北の国の都市部の書店で、それと出会った。 恐竜が表紙になっている本で、そこにはジュラシックパークと書いてあった。 帯には、スピルバーグによる映画化が成される予定と書いてある。 その本を手に取り、レジに持っていった。 そして瞬く間に読み終えた。 後の映画は、内容よりも、恐竜のリアルさに主眼が置かれていたように思う。 仕方ないのかもしれないが、パニック映画に近かった。 脚本に、小説の作者が関わっているから、 作者にとっては、的外れではない内容だったのだろう。

その時、灯りは、あなたとわたしの2つになって一層輝いていく ~「その時生まれたもの」BEGIN

利他という言葉について考えてみます。 利己的がその逆の言葉。それはまさに自己中心的な意味合いを含みます。 自分さえよければいいという風に。 反対に、利他は、誰かのためになることをするということになります。 誰かを幸せにする、その行動。 解釈はいろいろあると思いますが、そこに犠牲の感情が在ってはいけないと思います。 自分のことは差し置いて、誰かのために尽くすのは、一見、素敵なことです。でも、自分自身をないがしろにして、誰かを幸せにはできないと感じます。 まずは、自分を大

「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ著

■停電の夜に、夜の暗さは人の心を、鮮やかに浮き彫りにしていく。 知る必要が無かったことまでも。 ただ、それを知ることによる、感情の動きが、 二人の間で同じだったとすれば。 闇の先には、明るいミライがあるのかもしれない。 闇があるからこそ、光が生まれるように。 ■病気の通訳をしている、観光案内の男。 通訳といっても本業ではなく。本来は、多種多様の言語を操る 通訳者になりたかった。しかし、今は、病気の状況を 伝える役割のみで、本業は観光案内。そこに幸せも不幸せもない。 ただ、あ

西武ライオンズは、なぜこうなったのか

西武ライオンズは、なぜこうなったのか 目下、ダントツ最下位。 負け数が40も勝ち数を上回る衝撃的な展開です。 100敗も視野に入ってきています。 最近、他にここまでの事態があったでしょうか。

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西武ライオンズのこと Vol.2、1986年「日本シリーズ。秋山選手の活躍からライオンズのファンに」

1986年。或る日、小学校から帰ってみると、TVの前が何やら盛り上がっていた。 何事か?と思ったら、それは野球の試合だった。祖父母が熱心にTVを見守っている。 青いチームと赤いチームが試合をしていた。

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西武ライオンズのこと Vol.1、2023年「7月15日の歓喜」

2023年7月15日2023年7月15日。 西武ライオンズ対日本ハムファイターズの一戦。この日は、ベルーナドーム特有の蒸し暑さの中で、息詰まる投手戦が展開されていた。ライオンズの投手はアンダースローで往年の名投手、松沼兄やんを思わせる輿座。 試合は両者譲らず無得点のまま9回を迎える。9回の裏ライオンズの攻撃。源田選手が出塁しランナー2塁、スコアリングポジションにランナーが進んだ。そして中村剛也選手がバッターボックスに入った。  スタジアムにはチャンステーマ4が響き渡る。

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「Purple Rain」 プリンス〜 紫煙によって雨模様が紫に染まって見える。それは自分の心の中の色なのかもしれない。

今回はこちら Purple Rain Purple Rain という言葉には、気だるさ、というようなニュアンスがあるようです。 また、たばこの煙を紫煙というように、パープルには、紫煙の意味合いもあるのかもしれません。 そう考えるとこの曲、 しとしと降り続く霧のような雨の中。傘もささず、煙草をふかしながら、あの人を待っている風景が浮かびます。 いつまでたっても現れないあの人。おそらく、もうその場所に、彼の眼前には二度と現れることがないであろうその人を、雨の中で待ち続