利他的な人だけの社会は来るか?

利己的な人が一人もいない社会は来るか? 来ない。ならば?
Wikipediaの「利己的遺伝子論」に、「全ての個体が利他的であれば、その群に属するもの達は非常に上手くやっていけるであろうが、中に1個体でも利己的な個体が混入すれば、利他的個体を食い物にして繁栄するであろう。」という1文があった。解説はこれだけでなく、さらに複雑な解説が続く。しかし、ここに引用したもっとも単純な文言の中にこそ、人間社会の、見落とすことのできない真実の一面が説明されているのではないだろうか。この社会の成員全員が、もれなく利他的な人間になった場合に限って、共産主義社会が実現するのではないだろうか。そして、その実現は、永遠に、人類の滅亡のそのときまで、不可能であり続けるのではないだろうか?そういうシビアな現実認識の上に立って考えないと、異質の他者同士が共生する社会を維持し続けることはできないのではないだろうか。

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