見出し画像

声のキャッチボール 遊ぶプロジェクトの1例

この遊びは、届く声で話す感覚の育成に役立つ。
遊び方は、

①カードに自分の名前を書いて「名前カード」を作り、校庭や体育館など広い場所に行く。そこで2つのチームに分かれ、互いに1mほど離れて向かい合う。
②名前カードを相手チームと交換し、一人一枚ずつカードを持つ。
③自分が持っているカードの名を呼ぶ。呼ばれた子は「はい」と返事をして、自分が持っているカード名を呼び、そのやり取りを繰り返す。
④全員済んだら、距離を広げて繰り返す。距離が離れれば離れるほど、声が大きくなる。
⑤距離が十分に離れたあとは、距離を縮めながら同じことを繰り返す。距離が縮まれば、声もそれだけ小さくなる。
⑥耳元まで近づいて名を呼び合うならば、その声はささやき声になる。

というものである。
この経験を通して、距離に応じて声の大きさを調整する感覚と能力が養われる。
この遊びを考えたのは30歳台後半のことであるから、今から35余り前のこと。当時小学教師の卯月啓子氏から相談されて私が案を出し共に考えて具体化して卯月氏が実践したものである。
その後間もなく卯月氏が日本放送教育協会の月刊誌『放送教育』に紹介している。さらにそののち、私が編集委員を務めた教科書にこの遊びが採用されたこともあった。
首藤久義著『国語を楽しく—プロジェクト・翻作・同時異学習のすすめ』(東洋館出版社、2023年1月)の「第3章 言葉が育つプロジェクト単元」の「第2節 言葉が育つプロジェクト単元の具体案」より。
#国語を楽しく
#発声
#届く声
#遊ぶプロジェクト
#声のキャッチボール
#声の大きさ
#話すこと聞くこと
#遊び
https://amzn.to/3XSzSc9

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?