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デジタル化遅れの原因はどこに?

"High Context Culture"  何ヶ月か前に所属している企業の研修で聞いた言葉です。

国や地域によってContextに対して異なる文化を持っていて、各々の出身者によって異なる考え方があるようです。


Low context cultureな国出身者はより具体的な例を求めています。

何らかの説明の場では初めに明示的に具体例をインプットした後に理論や原理を述べるのが効率的のようです。

欧米諸国がこれに該当しますね。

High context cultureな国出身者は暗黙の了解を重視します。

説明の場では直接的な表現は避けてオブラートに包まれた当たり障りない表現が好まれるようです。

日本を含むアジア諸国が該当しますね。


私はIT企業に所属していてお客様のデジタルにまつわるお悩み解決を生業にしています。

日本企業は欧米諸国に比べてデジタル化が遅れていると言われています。

定量的に遅れを数値化することが困難なため感覚論にしかなりませんが。

私は同僚がアメリカとイスラエルに多く在籍していて日々協業していますが、彼らと会話していると日本企業のデジタル化遅れを感じるます。

これもあくまで私個人の感覚ですが。


デジタル化遅れとHigh context cultureには相関があるかもしれません。


High context cultureの特徴の1つに"内向き"があります。

常に自社の事情を重視する風潮です。

外(国内の他社や海外の企業)の状況やGlobal StandardやFrameworkは軽視されるようです。

結果、自社の都合だけにのっとった特殊なシステムやワークフローができあがり、変化や最新のテクノロジに柔軟に対応できないことになるかと。


"経験至上主義"も大きな特徴の1つかもしれません。

個々人が過去に経験したことが全てでいつ何時も過去の経験を元に何かを判断します。

人は誰しも未来に向かって生きているのに何故なんでしょうか?


内向きから外向きへ。過去から未来へ。


日本企業のデジタル化遅れを解消するための発想かもしれませんね。


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