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音楽系貧乏わさ民

(5 min read)

こどもがいないぼくは現在59歳。もしかりに30歳のときにこどもができていたと仮定したら、その子は現在29歳ということになります。30代の子がいても不思議ではない世代ですよね。

比較するに、わさみんこと岩佐美咲は現在26歳なんで、つまり自分にひょっとしたらいたかもしれない子よりも年下なんで、だから恋愛対象的に愛するというか、いわゆる「ガチ恋系」的な推しかたにはなりえない気がしますねえ。

もちろんこの世には30歳年下、40歳年下と結婚したりするひともいて、それだってなんらおかしなことでもないんで、だから現実世界で59歳のぼくが26歳のわさみんに恋愛感情を抱くことがあったとしても不思議ではないのかも。でもぼくはあくまで音楽系わさ民(わさみんファンのこと)であって、ガチ恋系的な気分はゼロです。

「ガチ恋系」とは、推しであるアイドル(じゃないと思うけど、もう、わさみんは、AKB48を卒業して歌手一本でやっているんだし)のことを、ひとりの本気な恋愛対象として見て、そのように推していくオタクのことで、ぼくらの業界ではよく知られたターム。

アイドル・オタクの世界じゃなくたって、好きになった歌手や音楽家(や芸能人や作家など, etc)にある種の恋愛感情のようなものが湧くということは、そんなにめずらしいことじゃないんでしょう。息づかいの細かな一個一個にまで惚れ惚れするようにため息をつく気分でうっとり聴き入ってしまうなんて、そんなことだってありえると思います。

歌手や音楽家の推しかたは、だからひとそれぞれで、現実に真剣交際を迫ってトラブルを起こしたり(なんていう例がちらほらある)することがなければ、ただ楽しんでいるだけであれば、ガチ恋系でも、ぼくみたいな音楽系でも、なんでもいいんじゃないでしょうか。

それでも常識的なというか大勢の一般的な感覚として、自分の(仮想でも)こどもより年下の相手に、「結婚してくれ」みたいなマジの恋愛感情はなかなか湧きにくい、性愛対象にもならないというわけで、ぼくはそう。だからわさみんのことは、いたかもしれない自分のこども(より年下だけど)の成長を見守る親のような気分で眺めています。

といってもぼくは歌だけ、歌手としてのわさみんに興味があるだけなんで、歌手以外の芸能活動とかにはあんまり惹かれないわけですけど、愛媛にいながらにして歌手としてのわさみんを推すというのはなかなかたいへんだなあと思うこともあります。

CDとか(コンサートを収録した)DVDとかは、どこで買おうと全国一律価格ですからね、だから平気なんですけど、ふだんそれで聴いたりして楽しんでいても、やっぱりときどきは生のわさみんに会いたいわけですよ。その味を、「現場」の楽しさを、知ってしまいましたからねぇ。

コンサートなんかもですね、わさみんはたった年に一回だけ、それも東京でしかソロ・コンサートをやりませんけど、演歌歌手って多くが全国の地方都市をまわってコンサートをやっています。外国人大物歌手の来日コンサートじゃないんだから東京でしかやらないとかって、わさみん関係者はいったいどうなっているのだろう?といぶかしむことだってあるんです。

歌唱イベントはわさみんも全国をまわっていますけど、演歌歌手としてはごく当然の姿であって、だからもっと全国くまなく小さな地方都市をまわらないといけませんよねえ。コンサートにしろ歌唱イベントにしろ、コロナ禍以後なかなか開催がむずかしいということもあるし、ぼくも深刻な金欠病というわけで、現状はじっと我慢ですけどね。

それでも関西方面や中四国地方にまで来てくれれば、年に一回か二回くらいであれば、なんとかなけなしのお金をはたいて参加することが可能性0%じゃありません。コンサートだって東京でやってもいいけど、大阪あたりでも一回やってほしい。そうすれば行くのはまだ比較的容易です。

そんなこんなで、とにかくわさみんの歌が聴きたい、ぼくのわさみん推しは100%音楽系としてのそれだから、わさみんの歌手活動を応援したい、味わいたい、その一心でずっとやってきたし、今後もやっていくと思います。あんまりお金を使わないファンでありオタクで申し訳ないですけど、どうかよろしくお願いしますね。

(written 2021.6.28)

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