現役エンジニアが、現場で駆け出しエンジニアを育ててみて思うところあり①
こんにちは、引きこもりのHisashiです。
実は、去年から今ごろに至るまで、本業のエンジニア業に専念しながらとある駆け出しエンジニアの育成に従事していました。
その中で、思うところが多々あったので、これから先、駆け出しエンジニアが一人前のエンジニアになるには?どのような心構えや努力をした方がよいのか?について語ります。
今回のプロジェクトは成功したのか?
結論から言えば、成否それぞれありました。
非エンジニアがエンジニアとして仕事ができるのか?という点で考えると、
・要件定義:△
・設計:△
・実装:△→○
・試験:×
・リリース:×
という、結果としてはかなり厳しいものした。
その中で、成功した点でいえば、以下の2点があげられます。
・エンジニアとしての適性や選抜基準のポイントがわかったこと
・エンジニアとして、業務と教育のバランスをどう保てばいいか?のヒントが得られたこと
逆に失敗した点でいえば、以下の2点がありました。
・人選の失敗
・業務と教育のバランスが悪かった
ただし、いままでの軌跡を考えてみると、失敗に至る要因が非常にわかりやすかったので、その点ではあながち失敗でもないのかな?と思っています。
どのような点が成功だったのか?
非常に厳しい話ですが、エンジニアとして最低限の適性可否を明確にできた、という点で、今回のプロジェクトは意義があったのではないかと思います。
特に、
① エンジニアとして、「なぜ動いているのか?」を深堀出来るか?
(思考の深さ)
② エンジニアとして、技術的にビジネスの課題を解決する意思があるか?(論理的思考力、ビジネス力)
③ ②の意思をもとに、自分が主体的に動くことができるか?
(積極性、主体性)
の3つの点において、エンジニアの適性があるか否かを判断するポイントがわかってきたのは大きかったです。
今後、エンジニアを選抜し育てる際のベースになるのではないかと思いました。
失敗した要因とその背景
では、どの点で失敗があったのか?について、1つずつ解説していきます。
その1:人選の失敗
今回は、社内から希望者1名を選抜し、実際にやってみたのですが、前述の2点に関してはかなり「あれ?」と思う点が多かったです。
特に、以下の2点が非常に目立ってしまったのが残念でした。
・思考の深さ
→実際は、自分で調べたり考える習慣がなく、質問も単純で平易な内容に終始していた。技術を深堀するだけの思考の深さが足りていなかった。
・積極性、主体性
→積極的、主体的に動けておらず、常に受け身の姿勢に終始していた。特に、「自分はわからないから教えてもらって当たり前」という姿勢が前面に出ていた。
その2:教育と業務のバランスの悪さ
次に、日々の業務をこなしながら教育もしていくスキームをとったのですが、後半になって徐々に業務がメインを占めるようになり、教育をやる余力がなくなってしまったことがありました。
中長期的な教育プランを立てたにも関わらず、目の前の業務が終わらずに忙殺され、また本人の姿勢も相まって教育まで手が回らない…という悪循環に見舞われたのが非常に残念でした。
本来であれば、教育の一環としてお願いするタスクは、納期を度外視しつつも、納期を守らせることを最優先に本人に「考えさせる」「手を動かしてもらう」スキームが必要でした。
それが機能しなかったという点で教育サイドの失点だったと反省しています。
次回以降チャレンジする際に、何を考慮すべきなのか?
今回の成功、失敗を踏まえ、
「次回以降チャレンジするときは、どのような点を気を付けるべきなのか?」
がクリアになりました。
特に、
・社内外から誰を選抜するのか?
・教育と業務のバランスをとりつつも、何を学んでほしいのか?
という点を考慮すべきなのかな?と気づけたことが大きな収穫だったと思います。
次回は、各フェーズごとに振り返りをしてみたいと思います。
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