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大学教員・研究者になるには

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卒業研究・修論研究を経て研究者になろうと考えている方々向けの記事を集めていきます。大学教員・企業研究者など。
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2022年9月の記事一覧

コロナ禍での博士課程と研究者への道

僕は 2016年4月(当時31歳)に当時勤めていた会社を退職して、東京大学の数理科学研究科の修士課程に進学しました。その6年後の 2022年3月に 数理科学の博士号 を取得しました。 2022年4月から理化学研究所の基礎科学特別研究員として 数学の研究者 をやっています。 この記事では、コロナ禍と共にあった博士課程の後半2年間と、その後の駆け出しの研究者としての日々を振り返ります。 大学院への進学を考えている社会人 や 先々のキャリアについて考えている学生 にとって参考

【大学教員公募】若手のチャンス時期

9月に入り、学生は夏休み真っ盛り、教員は研究・雑務真っ盛り、そして公募戦士は大方中休みの時期です。公募戦線の前半戦がほぼ終了したといってよいでしょう。 多くの若手研究者が一次選考のお祈りレターorメールをもらい、沈んでいることと思います。以前の記事でも書いたことがありますが、前半戦のほとんどが計画人事であり、経験豊富で(割と若めな)現職の教員がポストを奪っていきます。このため、若手や常勤経験のない公募戦士の多くが前半戦で散っていくのです。私が自分の公募戦線を振り返り、誰が着任

研究者として必要な7つの心構え

今日は、研究者として必要な心構えについてご紹介します! ■研究者ってどんなことをするの? 世の中にある課題を解決するために、研究し新たな発見をして論文を世の中に出すのが研究者です!!! このために必要になる心構えを紹介します! ■①常に勉強 世の中の状況は、常に変化します。そのため、常に勉強をし続けアップデートし続ける必要があります。私の通っている大学の先生も土曜日も大学にくるのが当たり前といった感じです。 ■②グローバルな視点 海外の論文を読んだり、国際学会で

大学教員という職の魅力

大学の先生方が、仕事量、学生の質、研究に関する愚痴を語っている記事をよく見かける。納得する部分も、しかねる部分もある。 私は、この職について、もちろん不満なところもないわけではないが概ね満足している。 本記事では、私が感じている大学教員という職の魅力について綴る。 第一に、自分のしたいこと、思い描いていることを、実際に形にできる点だ。研究・教育に関わる中で、既存の価値観や授業の仕方等に対して疑問や物足らなさを感じることが多々ある。それらは、深く突き詰めていくことで新しい研究