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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で…
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2020年8月の記事一覧

教授も知らない論文の書き方

こんにちは、URAKOMEです。 今日は論文の読み方・書き方について書いていきたいと思います。 表に出ている論文の構造については、下記の通り以前公開した記事に書いていますが、実は科学論文には裏の型があります。 論文の型を知れば誰でも速読で著者の意図を捉えられますし、アクセプトされやすい論文が書けます。 日本の大学院ではまだまだ徒弟制度的なところがあるので、指導教官が体系的に教えてくれる以外に習得する方法はなかなか難しいです。 また、海外の有名な大学院に行ったとしても

大学院進学と指導教員

大学院生の最強の味方は指導教員である。しかし,皮肉なことに,指導教員が最大の敵になることも,ままある。「馬鹿な大将,敵より怖い」と言うではないか。 このコラムを読めば,指導教員を選ぶ,という視座が,大学院進学において極めて重要であることがわかるはずである。これから大学院(特に筆者が想定するのはいわゆる人文系と呼ばれる分野の大学院)に進学しようと考えている者にぜひ読んで欲しい。また,自身が誰かの指導教員であるという研究者も,自問自答しながら読んでみて欲しい。 なお,私自身は

論文の書き方・書き直し方(その1)

卒業論文の推敲にあたり、ここでは草稿に共通する課題を説明します。(最終更新:2020年10月3日) 文献や資料を基にした文章の書き方について先行文献のレビューではパラフレージングが重要  先行文献や資料の内容をまとめる、それを整理する、その後に必要なのがパラフレージングです。パラフレージングは、自分がまとめた文献・資料・データの内容が、論文で議論したい内容にどのように関連するのか(伏線になるのか)を解説する文章です。論文では、自分が調べたり、収集したりまとめたデータが多く