マガジンのカバー画像

卒論・修論研究の攻略

397
卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

修士をラクに生き抜くのに心がける7つのこと

こんにちは、kotapです。 3月に筑波大学 大学院 システム情報工学研究科を修了しました。 なんと専攻の総代に選ばれ、研究科で研究科長表彰をいただいた。 大変恐縮。 正直、修士の二年間でやめたくなるほど辛かったことはなくて、割と恵まれた研究生活を送れた。 (生存バイアスもあるかもしれない。 もちろん研究で辛いこともたくさんあった。 でも、研究生活以外に悲しかったことのほうが多くあるように思える。 (一つは麻雀で4半荘で-280を記録したこと) 楽に生きるためには2つあ

大学院はなぜ行くのか?【後編】

さて、大学では考え方の違いという名の「教養」を学ぶのに最適な場所と前回は書いた、なら大学院は何をするのか? これも僕個人の経験から考えることなので色々な意見はあると思うが「実践」だと思う。僕自身は理系なので文系の学生まで当てはまるかは定かではない。もしかしたらかなり理系に偏った内容かもしれないのでご了承を。 なにをするのか?まず初めに多くの人は大学院を「専門性」を身に付ける場所だと考えていると思う。さてこの「専門性」という言葉なのだが、かみ砕いていくと3つの要素が含まれて

【研究のススメかた】論文のタイトルは、ハッとするものを、誠実に

1. 記事の狙いと想定読者層研究を進めるうえでのTIPSをまとめていくシリーズです。筆者が指導教官を務めるゼミや授業での活用を念頭においています。 読者層としては「大学の学部または大学院で、卒業論文/修士論文研究に取り組む」人たちを想定しています(すでに研究者として独り立ちしている同輩の皆さまや、そのタマゴとしてすでに修士論文研究等は経験済みの博士課程大学院生の方々にも、ご参考になるかもしれません)。 今回は、研究を進めていくときに忘れがち、でも意識してみると意外なほど力

【研究のススメかた】「新奇性」って何? ― オリジナリティの7類型 ―

1. 記事の狙いと想定読者層研究を進めるうえでのTIPSをまとめていくシリーズです。筆者が指導教官を務めるゼミや授業での活用を念頭においています。 読者層としては「大学の学部または大学院で、卒業論文/修士論文研究に取り組む」人たちを想定しています(すでに研究者として独り立ちしている同輩の皆さまや、そのタマゴとしてすでに修士論文研究等は経験済みの博士課程大学院生の方々にも、ご参考になるかもしれません)。 今回は、前回の記事(「警句:『研究』と『勉強』は違います」)で繰り返し

【研究のススメかた】研究テーマを絞り込むときは”幹枝葉”を意識しよう

1. 記事の狙いと想定読者層研究を進めるうえでのTIPSをまとめていくシリーズです。筆者が指導教官を務めるゼミや授業での活用を念頭においています。 読者層としては「大学の学部または大学院で、卒業論文/修士論文研究に取り組む」人たちを想定しています(すでに研究者として独り立ちしている同輩の皆さまや、そのタマゴとしてすでに修士論文研究等は経験済みの博士課程大学院生の方々にも、ご参考になるかもしれません)。 今回は、研究テーマを絞り込むときの指針として、”幹枝葉”というフレーム

論文の構造

こんにちは、URAKOMEです。 近年、科学論文の多くは英語で書かれます。もちろんそれぞれの国の学会で出している雑誌などはその国の言語で書かれることがあります。 科学雑誌は学会や研究機関で発行していたり、出版社で発行していたりと様々です。 科学雑誌には査読という専門家による内容の精査が行われるものとないものがあります。 これらの雑誌に投稿するとき、論文の構造にはルールがあり、決まった形で書かれる必要があります。 書くのはもちろん、論文を読むにもまず、どこに何が書いて