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賃貸不動産のD2C化は可能か。

Voicyの以下の番組を聞いていたら、
D2Cという本を最近、出版された佐々木康裕さんとの対談話に
本に興味を持ち、早速、本を購入しました。


Voicyで対談を聞いた当初も、国内で九州の会社を中心に
以前から盛んな通販と何が違うのか気になっていたが、
デジタル起点であること 、

生産から販売まで垂直統合を志向していること、
=DNVB(DigitalNativeVerticalBrand)=D2C
ということらしいです。

図に表すと以下のような感じです(こちらのNoteから引用

今、勤めている会社が不動産を扱っているので、例えば、不動産賃貸におけるD2Cを考えてみました。

まず、デジタル起点である事を前提にすると、国内の法令等をクリアにする必要がある為、OYO LIFEのような宅地建物取引業法に囚われないやり方が必要(以下のような感じ)です。

※OYOは、色々問題を起こしているようですが、ビジネスモデルとしては個人的には興味深いです。

オーナー(大家さん)、またはオーナーからマスターリースを受託した会社が、本書にも出てくるブランドの世界観を中心としたループ型のカスタマージャーニーの取り組みを行う事になるため、世界観づくりが重要な要素となります。

賃貸不動産において、どのような世界観が考えられるか考えてみました。

仮に、eスポーツを主軸とした世界観の場合、
賃貸する不動産に、速度の早いインターネット回線を引き、ゲーミング用のハイスペックなPC、ゲーミング 用のソファなどを完備し、eスポーツの大会で優勝したら賃料減免行うといったサービスを組み込み、賃貸に関するやり取りはOYO LIFEのようにスマホで完結といった事が考えられます。

仮に、SOHOを主軸とした世界観の場合、
賃貸する不動産に、速度の早いインターネット回線を引き、UTMなどでセキュリティも担保し、会議室、複合機など完備し(もしくはキンコーズのようなビジネスコンビニを誘致)、同じように賃貸に関するやり取りはスマホで完結といった事が考えられます。

賃貸に関するやり取りの他、建物や部屋自身に計測ツールで水道、電気、ガスの使用傾向、使用時間をデータ化し、賃貸周辺のサービスを提供し、入居者の満足度を高める事で、長く入居してもらえるといった事に繋がると思います。

不動産の売却、購入、マイソクが未だに FAXで送信されてくるような業界でである為、いきなり上記のような取り組みはできる企業は限られてくると思いますが、本書の183〜187ページで紹介されている「大手小売D2C化の3ステップ」は参考になると思います。

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